[本文]
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- 国・地域名:
- フランス
- 元記事の言語:
- フランス語
- 公開機関:
- 国立科学研究センター(CNRS)
- 元記事公開日:
- 2018/06/29
- 抄訳記事公開日:
- 2018/08/29
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CNRSと日立ハイテクノロジーズ社による国際共同研究室の開設
- 本文:
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6月29日付国立科学研究センター(CNRS)の標記報道発表の概要は以下のとおり。
フランスの研究者と日本の技術者が、非常に微小なスケールの時間と空間における物質の特性の精査を可能とする新型電子顕微鏡の開発で連携する。CNRS材料精緻化・構造研究センター(CEMES)と日立ハイテクノロジーズ社(HHT)は、CNRSと外国企業との間では初めてとなる共同研究ユニットを2018年7月2日付で正式に設立する。
CEMESとHHTの関係は、CEMESが従来の計測器では不可能とされた実験のための新しい透過型電子顕微鏡(TEM)を導入しようとしていた2009年に始まる。研究者のニーズを最大限に満たすために、HHT技術者は自社製品の1つを改造し、独自の「電子光学プラットフォーム」を開発した。この経験に基づいて、両者はまずこの機器の開発を目的とした協力契約を締結することで、関係を継続してきた。
CEMESのチームは、(古い世代のHHT顕微鏡で成功裏にテストできた)世界でもユニークな超高速電子コヒーレント・ソースを並行して開発したが、このプロトタイプが最初の超高速コヒーレントMETとなっている。その後、HHTの技術者はこの新技術に関する共同の取り組みを希望し、またCEMESの研究者はより最新型の顕微鏡でこの研究を継続したいと希望しており、両者は2018年7月2日東京のフランス大使館で協定を締結し、共同研究ユニットを開設することにした。
[DW編集局+JSTパリ事務所]