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- 国・地域名:
- EU
- 元記事の言語:
- 英語
- 公開機関:
- 欧州研究会議(ERC)
- 元記事公開日:
- 2018/05/04
- 抄訳記事公開日:
- 2018/11/19
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50名のERCグラント受賞者が研究成果実用化のための追加支援を受ける
- 本文:
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5月4日付けの欧州研究会議(ERC)による標記記事の概要は以下のとおりである。
50名のERCグラント受賞者は、ERCの支援を受けた自身のフロンティア研究の成果の商業的または社会的な可能性を探るために、プルーフ・オブ・コンセプトグラントを通じて、追加の資金配分を受ける。この資金配分は、EUの研究・イノベーションプログラムであるHorizon 2020の一環である。
受賞プロジェクトは、次のさまざまなトピックをカバーしている。
・万能インフルエンザワクチンの開発に向けた有望な進展
・パーキンソン病および他の神経疾患に罹患した人々の脳深部刺激のためのヒト副皮質のアトラス
・メントール生産のための環境にやさしい新プロセス
・フェイクニュース自動検出のための深層学習アルゴリズム1プロジェクトあたり15万ユーロが配分されるプルーフ・オブ・コンセプトグラントは、例えば、ビジネスチャンスの探求、特許出願の準備、科学的概念の実用性検証などに利用することができる。最近公表されたERCイノベーション・スキームの第三者レビューによると、同イニシアチブは「概念面で健全であり実践面で効果的である」とし、ERCの支援を受けた研究者が新しい企業を設立し、特許出願を行い、研究成果を市場に投入するための資本誘引を支援している、としている。
新しい助成金は、次の12カ国で活動している研究者に授与された。
オーストリア(2件)、フィンランド(3件)、ドイツ(7件)、アイルランド(1件)、イスラエル(8件)、イタリア(3件)、オランダ(3件)、ノルウェー(1件)、スペイン(5件)、スウェーデン(3件)、スイス(3件)、英国(11件)。この公募はERCグラント受賞者だけに公開されており、受賞者は毎年3回の公募のうちの1回に申請することができる。2018年の同グラント全体の予算は2千万ユーロである。
[DW編集局]