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- 国・地域名:
- EU
- 元記事の言語:
- 英語
- 公開機関:
- 欧州研究会議(ERC)
- 元記事公開日:
- 2018/04/06
- 抄訳記事公開日:
- 2018/11/15
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欧州全体で269名の研究者がERC先進助成金を獲得
FROM BABIES' BRAINS TO BACTERIAL WARFARE: ERC INVESTS €650 MILLION IN GROUND-BREAKING RESEARCH
- 本文:
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欧州研究会議(ERC)の2018年4月6日付報道発表によると、ERCは画期的な研究に6億5,000万ユーロの投資を行う。概要は以下のとおり。
大気汚染が赤ちゃんの脳の発達に及ぼす影響、革新的な心臓再生治療による心臓発作患者の長期生存率の向上、無生物が生物システムに進化して地球上に定着した過程、バクテリアがお互いに極端に攻撃的な理由など、これらはERCの先進助成金を受けて主導的研究者らがこれから取り組む課題の例である。
このEUファンディングは、総額6億5,300万ユーロ相当で、欧州全域の上級研究者269名がその恩恵を受ける。この助成金はEUの研究・イノベーションプログラム”Horizon 2020″の一環である。
この新規助成金の対象研究はあらゆる学問分野を網羅している。フランスのある助成対象研究では、地震警報システムに水中通信ケーブルを使用する方法を探究する。ロンドンの別の学者は選挙における敵対心の原因と結果を調査し、リュブリャナ(スロベニア)のある科学者はタンパク質を基盤とする新しいクラスの分子機械を作成する。
ERCのコンペティションはいかなる国籍にも開放されており、今回は27カ国の研究者が資金援助を受けている。その中でも英国(50名)、ドイツ(40名)、フランス(29名)、スペイン(18名)の研究者が最多数である。対象研究者は、欧州研究圏の20カ国の大学や研究機関でプロジェクトを実施する。英国(66件)、ドイツ(42件)、フランス(34件)などが主たる実施場所となっている。
ERC助成金の需要は依然として非常に高く、今回は2,167件の研究提案が提出され、その内12%がファンディング対象に選ばれた。申請者の17%が女性で、同じく採択者の17%が女性であった。
[DW編集局]