[本文]

国・地域名:
ロシア
元記事の言語:
英語
公開機関:
ロシア大統領府
元記事公開日:
2018/10/08
抄訳記事公開日:
2018/12/13

2024年までのロシア連邦の国家目標・戦略目標に関する大統領令の地域別実施に関する国務院作業部会の会合

Meeting of the State Council working group on the implementation by the regions of the Presidential Executive Order On National Goals and Strategic Objectives of the Russian Federation through to 2024

本文:

2018年10月8日付ロシア連邦大統領府の標記発表の概要は以下のとおり。

作業部会は国務院のメンバーでありモスクワ市長でもあるSergei Sobyanin氏が率い、作業部会の目標とタスクについて部会出席者に説明した。この会合には、連邦執行機関の長、地方の知事、ロシア議会下院の代表者および科学専門家団体が出席した。

出席者は、作業部会の報告書の概念と国家プロジェクトの実施方法について議論した。作業部会には、人口統計と医療、教育、科学、住宅と都市環境、インフラ、環境保護、経済、デジタル経済、文化のサブグループがある。サブグループは、地方知事と連邦閣僚によって運営される。

2018年11月の第2回作業部会会合で、議論の対象となる統合草案が提出される予定である。

※ロシア連邦国家目標・戦略目標に関する大統領令について

2018年5月8日付で発表されたもので、科学・技術・イノベーションに関しては次のような課題が設定されている。

(教育)
・ロシアの高等教育・科学施設で教育を受ける外国人の数を倍増させ、ロシア連邦でその中の最高の人材を雇用するための一連の措置を実施する。

(科学)
・研究開発の優先課題によって定義される分野での科学研究開発実施において、上位5大国の中にロシアの地位を確保する。
・ロシア国内外の指導的科学者や有望な若手研究者がロシアで研究に従事できるような魅力を確保する。
・国のGDP成長率に照らして、科学研究開発に対してあらゆる財源からの国内支出を加速させる。
・メガサイエンス・クラスの独自研究施設ネットワークの創設・展開など、科学研究・開発・イノベーション活動のための最先端インフラを創出する。
・科学研究開発を行っている主要施設の機器基盤の50%以上を最新化する。
・国際数学センターやゲノム研究センターのネットワークなど、世界クラスの科学研究センターを創設する。
・大学と研究施設の統合および実体経済組織との協力に基づき、世界レベルの研究教育センターを15箇所以上創設する。
・若手研究者による科学研究開発のための条件づくり、研究室や競争力のある科学チームの育成を目的とした、科学・教育人材の教育・専門能力育成のための包括的なシステムを創出する。

[DW編集局]