[本文]

国・地域名:
フランス
元記事の言語:
フランス語
公開機関:
高等教育・研究・イノベーション省(MESRI)
元記事公開日:
2018/09/20
抄訳記事公開日:
2018/12/12

MESRIがイノベーション活性化のために取組む3つの優先課題

L'innovation : une priorité s'appuyant sur la valorisation de la recherche et de l'enseignement supérieur

本文:

2018年9月20日付高等教育・研究・イノベーション省(MESRI)の標記発表の概要は以下のとおり。

イノベーションは、経済成長と社会の発展に不可欠である。フランスは、2つのイノベーションの資源である研究者と学生に投資する。MESRIでは、フランスをイノベーションのリーダーとするための3つの戦略的課題に取り組む。

・起業家育成の加速
研究室は、非常に付加価値が高く実用化につなげることが可能な技術的にレベルの高い亜イノベーションを推進し発現させる。本課題では、文化的・法的な制約を取り除き、研究者の起業を支援するための省庁の施策を確固として実施していく。国は、PACTE法案のほか、スタートアップへのシードファンディングとなる初めての支援措置である、イノベーション・産業基金などのイノベーションに対するインセンティブなどを通じて取り組む。さらに、2013年に開始された起業する学生への支援計画で企画された起業家教育は、フランス社会の雇用と価値創出の源泉となっている。

・公的研究と企業との交流強化
5月3日、首相は政府の「イノベーション企業支援」計画を発表した。これには、研究者による起業の奨励、知的財産へのアクセスの容易化、技術的レベルの高い分野での破壊的イノベーションを活性化するためのリソースの動員という3つの優先課題が含まれている。7月18日に設立されたイノベーション審議会は、破壊的イノベーションの発展を促し、複雑すぎる支援システムの簡素化を目指す。MESRIでは、破壊的イノベーションをもたらす公的研究由来のスタートアップの創出を促進し、企業との共同研究の強化を支援する、などの取り組みを行っている。

・イノベーション・キャンパスを取り巻く研究の技術移転環境の構築
フランスには高等教育と研究とを連携させた国際的にも最高水準の大学やグランゼコールのほか、第一線の研究機関がある。このような高等教育と研究の集積地は、真にグローバルな、イノベーション創出のキャンパスとなっていかなければならない。

[DW編集局+JSTパリ事務所]