[本文]

国・地域名:
ドイツ
元記事の言語:
独語
公開機関:
ドイツ連邦教育研究省(BMBF)
元記事公開日:
2014/05/21
抄訳記事公開日:
2014/06/11

研究イノベーション報告2014

Gute Ideen und kluge Köpfe

本文:

「研究イノベーション報告2014」が連邦内閣により承認された。これに関して連邦教育研究(BMBF)省は概略以下のような報道発表を行った。

閣議承認された「研究イノベーション報告2014」によると、研究イノベーションの拠点としてドイツはここ数年魅力を増してきている。研究開発分野の就業人口は60万人ほどになり、2005年から2013年の間だけでもこの分野で11万人分の新しい職場が生まれている。欧州で研究開発に最も熱心とされる企業10社の内、5社はドイツ企業である。研究集約的な製品の輸出では、ドイツは世界貿易の12%を占め、中国に次いで第二位であり、アメリカや日本を凌いでいる。広域特許申請においてドイツは欧州で第一位、世界では第三位となっている。

ドイツはイノベーション力を伸ばし、欧州の経済成長に重要な役割を果たしている。政府、経済界、科学界は研究開発支出を継続して引き上げ、2012年には790億ユーロという記録的な数値を達成した。これによってドイツの研究開発投資のGDPに占める割合は初めて3%に達した。ヴァンカBMBF大臣は「ドイツは研究とイノベーションで最も魅力ある拠点となっている。この強みは経済成長と雇用に大きく貢献している」と語った。

2005年から2012年の間に、大学卒業者数は198,000から310,000人へと記録的に増加した。ドイツの科学システムの国際的な魅力も大きく増加、2012年にはドイツの大学で働く外国人科学者は約35,000人となった。これは対2006年度比約60%の増加である。

同大臣は、「最高のアイデアと最優秀の人材獲得を巡る競争で成功している。この高いダイナミズムを維持していくために、今政権は教育と研究に90億ユーロを追加投資する。ハイテク戦略を総合的な、省庁の枠を越えたイノベーション戦略へと発展させていく」と述べた。

[DW編集局]