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- 国・地域名:
- スイス
- 元記事の言語:
- 英語
- 公開機関:
- スイス国立科学財団(SNSF)
- 元記事公開日:
- 2018/09/03
- 抄訳記事公開日:
- 2019/02/18
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デジタル化を理解する:SNSFが1,000万フランの研究助成金を付与
Understanding digitalisation: The SNSF awards research grants worth 10 million francs
- 本文:
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スイス国立科学財団(SNSF)の2018年9月3日付のニュースで、標記の記事が掲載されている。以下にその概要をまとめる。
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スイス国立科学財団(SNSF)の「Digital Lives(デジタル生活)」と名付けられたデジタル分野の公募で、57件の研究プロジェクトが選ばれた。今回採択された研究プロジェクトは、デジタル化が個人や社会にどのような影響を及ぼすかという疑問に答えることになった。最近、スイスの政治アジェンダにおいてもデジタル化が話題となる傾向が見られる。デジタル化によって、政治や経済、人間関係、また人々の考え方や感じ方はどう変わるのか。「これらは、情報技術では答えることのできない疑問であり、これらに対しては、人文科学や社会科学で対処していく必要がある」と、SNSFの人文科学・社会科学部門で部長補佐を務めるBrigitte Arpagausは話す。
こうした状況を踏まえ、SNSFは2017年12月、「Digital Lives」に関する公募を開始した。関係者全員の予想を上回る数の研究提案書が提出され、また質の点でも、提案書のレベルは極めて高かった。このためSNSFは、公募に割り当てられていた予算を440万フランから1,040万フランへと拡大した。この資金は、57件の優良なプロジェクトに対し、最大25万フランが最長で18カ月にわたって提供される。資金供与されるプロジェクトのテーマは多岐にわたる。
Arpagaus部長補佐は、「Digital Lives」は既に功績のある研究者にとっても、キャリアをスタートさせたばかりの研究者にとっても魅力的な機会であるとし、「若い世代の研究者には、今後何十年にもわたり最も重要となる研究分野において、各自の評価を確立するためのチャンスが与えられる。」と述べた。
SNSFは、今回の「Digital Lives」に加え、2019年には「経済および社会全体のデジタル・トランスフォーメーション(Digital transformation of the economy and of society as a whole)」に関する新たな国家研究プログラムを開始することを検討している。SNSFは、このプログラムを通じて、2019年と2020年のERI(教育・研究・イノベーション)部門のデジタル化に関する行動計画においてスイス政府が定めた施策を実施していく予定。
[JSTパリ事務所]