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- 国・地域名:
- フランス
- 元記事の言語:
- フランス語
- 公開機関:
- 国立科学研究センター(CNRS)
- 元記事公開日:
- 2018/12/07
- 抄訳記事公開日:
- 2019/03/07
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仏・米間の宇宙協力:火星探査船「インサイト」で活躍するフランス製の地震計SEIS
- 本文:
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2018年12月7日付国立科学研究センター(CNRS)の標記報道発表の概要は以下のとおり。
11月26日の火星への着陸成功に続き、探査機「インサイト」の点検作業が火星で始まった。カリフォルニア州パサデナにあるジェット推進研究所(JPL)が操作するこれらの作業において、世界で初めて火星の風の音を捉えた。これらの音は「インサイト」に搭載された2つの機器(そのうちの1つはフランスの地震計SEISである)によって記録されたものである。
12月1日の最初の「インサイト」のテストで、軌道上から着陸区域で観測されていた埃の縞により、時速5〜7 kmの範囲の地表風が吹いていたと推定された。この推定は、宇宙船に組み込まれた2つの非常に敏感なセンサー(一つは探査機にある気圧センサー、もう一つは同じ探査機のデッキに装備されているが「インサイト」のロボットアームによって火星表面に配置される予定のフランス製地震計SEIS)によって検出された風の振動によって確認された。これらの記録されたデータは、火星の風のまさしくその最初の「音」を提供するものである。
上記2つの機器は各々異なった方法で風の音を記録している。気象データを収集する補助ペイロード・センサー・サブシステム(APSS)の一部である気圧センサーは、これらの空気の振動を直接記録した。地震計SEISは、計器に組み込まれた英国製高周波センサーを通して、太陽電池パネルの上を流れる風によって引き起こされた探査機の振動を記録した。
[DW編集局+JSTパリ事務所]