[本文]

国・地域名:
米国
元記事の言語:
英語
公開機関:
国防高等研究計画局(DARPA)
元記事公開日:
2019/01/22
抄訳記事公開日:
2019/03/25

DARPA地下チャレンジ参加チームが実験坑で試験

Teams Will Test Concepts for Exploring Underground in SubT Integration Exercise

本文:

1月22日付の国防高等研究計画局(DARPA)による標記報道発表の概要は以下のとおりである。

4月初め、9つの選ばれたチームが、年内のDARPA地下チャレンジのサーキット段階の準備として、コロラド州アイダホ・スプリングスのエドガー実験坑の暗く汚れた通路を遠隔操作で通行することを試みる。今回の「地下統合エクササイズ」(SubT Integration Exercise, STIX)は、ロボティクス、センサーや通信ソリューションを含む技術を典型的な環境下で試す機会をチームに与える。サーキット段階の開催場所はまだ発表されていない。

地下チャレンジは、あまりに危険で、暗く、深く、未知であり人命をかけることができない、人工のトンネル、都市の地下や天然の洞窟網における第一対応者や兵士の行動方法に革新を起こすことを目指している。

チームは、地下環境を、迅速にかつ遠隔で地図化し、移動し、捜索するブレークスルー技術を開発することを競っている。

STIXに選ばれるには、基準で定められた能力と適切な安全措置を示すことが求められた。参加チームと構成員は次の通り。

  • サーバラス(CERBERUS)
    ネバダ大学リノ校、スイス連邦工科大学チューリッヒ校、シエラ・ネバダ社、カリフォルニア大学バークレー校、フライアビリティ社(スイス)
  • コースター(CoSTAR)
    ジェット推進研究所、カリフォルニア工科大学、MIT、韓国科学技術院
  • クラス(CRAS)
    チェコ工科大学、ラヴァル大学(加)
  • クレティス(CRETISE)
    エンデバー・ロボティクス社、ネヤ・システムズ社
  • シーサイロ・データ61(CSIRO Data61)
    豪州科学産業研究機構、エメセント社(豪)、ジョージア工科大学
  • エクスプローラー(Explorer)
    カーネギー・メロン大学、オレゴン州立大学
  • マーブル(MARBLE)
    コロラド大学ボールダー校、コロラド大学デンバー校、サイエンティフィック・システムズ社
  • プルート(PLUTO)
    ペンシルバニア大学、エクスィン技術社、ゴースト・ロボティクス社
  • ロボティカ(Robotika.cz)
    ロボティカ社(チェコ)、チェコ・ライフサイエンス大学

地下チャレンジは2つの競争から成る:物理的な地下環境で競うための新規のハードウェアを開発するシステム競争、模擬シナリオにおいて試験するためのソフトウェア・ベースのソリューションを開発するバーチャル競争。

チームは、3つの予備的なサーキット競争とハイリスク・ハイリウォードの最終競争を戦う。2021年に計画されている最終競争では、上記の3つの全ての地下環境からの多様なチャレンジを組み入れたコースで試験を行う。

[DW編集局+JSTワシントン事務所]