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- 国・地域名:
- 米国
- 元記事の言語:
- 英語
- 公開機関:
- 国家情報長官室(ODNI)
- 元記事公開日:
- 2019/01/22
- 抄訳記事公開日:
- 2019/03/25
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国家情報長官がインテリジェンス・コミュニティの指針となる2019年度国家情報戦略を公表
- 本文:
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1月22日付けの国家情報長官室(ODNI)による標記記事の概要は以下のとおりである。
国家情報長官ダニエル・R・コーツ(Daniel R. Coats)は本日、2019年度国家情報戦略(NIS)を発表した。NISは、米国のインテリジェンス・コミュニティ(IC)の指針となる戦略であり、今後4年間の米国の17のIC要素に対して戦略的方向性を定めるものである。
2019年の戦略はNISの第4版であり、ICをより統合された、機動力があり、回復力に富み、革新的なものにすることで、米国をより安全にすることを目指している。NISはICにとって最も重要な文書の1つであり、ICの取り組みを国家安全保障戦略に合わせ、優先順位と目的を設定し、資源を現在および将来の運用、獲得および能力開発の決定に集中させるものである。また、NISはこれらの優先事項をIC関係者に伝えるという役割を有する。
2019のNISは以下の事項に焦点を当てる。
- 統合:適切な情報を適切な者に適切なタイミングで提供し、ICの能力とツールを最大限に活用する。
- イノベーション:適切な人材を迅速に動員し、適切なテクノロジーを活用し、それらを効率的に使用して最優先事項を推進することで、ICをより機動的にする。
- パートナーシップ: 強力で、比類のない、価値のあるパートナーシップを活用して国家の安全保障を支援し、実現する。
- 透明性: ICの顧客および米国民からの信頼を獲得し、維持する。
NISは、米国の敵対者の急速な進歩とこれらの挑戦に効果的に対応するためにICを変革する必要があるというODNIの認識に応えて、作成されたものである。
ICを支援するために、NISはICの目的、すなわちICが達成しなければならないこと(ミッション目的)とそれを実行するためにICが構築しなければならない能力(エンタープライズ目的)として特定している。7つのミッション目的とは、①戦略的情報、②予測的知能、③現在の運用情報、④サイバー脅威情報、⑤テロ対策、⑥拡散抑止、⑦カウンターインテリジェンスとセキュリティであり、7つのエンタープライズ目的とは、①統合ミッション管理、②統合経営管理、③人的資源、 ④イノベーション、⑤情報共有と保護、⑥パートナーシップ、⑦プライバシー、市民の自由、そして透明性、である。
[DW編集局+JSTワシントン事務所]