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- 国・地域名:
- 英国
- 元記事の言語:
- 英語
- 公開機関:
- 英国研究・イノベーション機構
- 元記事公開日:
- 2019/02/11
- 抄訳記事公開日:
- 2019/04/15
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産業用バイオテクノロジーの3件のプロジェクトに410万ポンドの投資
- 本文:
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2019年2月11日付英国研究・イノベーション機構(UKRI)の標記発表の概要は以下のとおり。
UKRIの英国バイオテクノロジー・生物科学研究会議(BBSRC)は、腎臓病の予防から蚊よけ剤の製造に至るまで、産業用バイオテクノロジーを利用して人間と動物の健康を持続的に改善することを目指す、3件のプロジェクトに410万ポンドの助成を行う。これらのプロジェクトは、地球規模課題研究基金 (GCRF)の「発展途上国における産業用バイオテクノロジー・バイオエネルギー」の公募で採択されたものである。
サハラ以南のアフリカでは、人口の大部分が絶対的な貧困の中で生活し、電気なしで生活している。発展途上国においてエネルギー充足度が低いということは、人々が危険で効率の悪い調理方法に頼っていることを意味し、木材や農業廃棄物が燃やされて、肺疾患や農業の持続可能性の問題を引き起こす可能性がある。
動物細胞、植物、藻類、海洋生物、真菌、微生物などの生物資源を利用することによって、産業用バイオテクノロジーは、よりクリーンでより持続可能な方法で、材料、化学物質、エネルギーを生産・処理することができる。産業用バイオテクノロジーは、土地、空気、水を同時に修復し、エネルギー安全保障の進展、雇用創出、収入の多様化、農村開発、住民の健康改善を図るほか、気候変動の影響を軽減するための二酸化炭素排出量を削減することで、貧困のサイクルを絶つ可能性がある。
[DW編集局]