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- 国・地域名:
- 米国
- 元記事の言語:
- 英語
- 公開機関:
- 米国航空宇宙局(NASA)
- 元記事公開日:
- 2019/02/22
- 抄訳記事公開日:
- 2019/04/23
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NASAが2019年に想定される月飛行に向けての実験内容を選定
- 本文:
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2019年2月22日付の米航空宇宙局(NASA)による標記発表の概要は以下のとおりである。
NASAは(商用月着陸船の利用可能性に依存するが)今年末までに月に向けて飛ばす12件の科学技術実証ペイロードを選定した。これらは、NASAの長期的な科学研究と有人月探査、そしてその後の有人火星探査に向けた初期段階の取り組みとなるものである。
選定されたペイロードには次のようなさまざまな科学機器が含まれている。
- 月面の放射線環境を測定する線エネルギー付与分光計
- 3種の資源探査機器:表面組成を測定する近赤外揮発性分光計システム、水素存在量を測定する月面用中性子分光器システムおよび高精度中性子測定器
- 月表面と月の外圏の揮発性成分を測定するイオントラップ質量分析計
- 月面磁場を測定する磁力計
- 月面近くの光電子シース密度を測定する電波科学機器
- 将来の月着陸船(有人機を含む)の設計に資する、月面上への進入、降下、着陸の間に重要な情報を取得する3種の機器
- 月面到達時に着陸船エンジンの噴煙と月面との間で生じる相互作用の画像を取得するステレオカメラ
- 着陸船による月面と外気圏の変化を測定し、着陸が月の外気圏に与える影響を監視するペイロード
- 降下中の正確な速度と距離の測定をするドップラー航法用レーザー画像検出・測距装置
また、次の2件の技術実証試験も今回の選択の対象になっている。
- 長期の月面発電を可能にする太陽電池実証試験プラットフォーム
- 月面ノード1ナビゲーション実証試験装置(月周回宇宙船や着陸装置向けの地理的位置情報を支援するナビゲーション・ビーコンの実証試験)
[DW編集局+JSTワシントン事務所]