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- 国・地域名:
- 米国
- 元記事の言語:
- 英語
- 公開機関:
- 全米科学・工学・医学アカデミー(NASEM)
- 元記事公開日:
- 2019/04/10
- 抄訳記事公開日:
- 2019/06/12
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NASEMが大学等と共に高等教育におけるセクハラ防止のための共同行動を開始
- 本文:
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2019年4月10日付けの全米科学・工学・医学アカデミー(NASEM)による標記記事の概要は以下のとおりである。
NASEMは、40以上の大学および研究機関と連携し、高等教育におけるセクシュアルハラスメント(セクハラ)防止に関する共同行動を立ち上げた。本共同行動の目的は、アカデミアの指導者と主要な利害関係者を集結させ、高等教育の全学問領域における全ての人々のセクハラを防止することである。本共同行動は、大学や研究機関等が、基本的な法令遵守の枠を超えて、あらゆる形態のセクハラに対処し防止するためのエビデンスに基づく方針や実践に移行するための取組みを研究し発展できるような活力ある空間となるように設計されている。
2019年の年始には、28の機関がNASEMに参画し、共同行動を立ち上げ、3月には共同で本共同行動の目標と計画の策定を支援した。その後数週間のうちに、新たな大学や研究機関が加盟し、機関の会員数は43となった。共同行動の創設に関する声明は、以下のURLで入手可能である。本共同行動は、2018年のNASEM報告「女性に対するセクハラ」の結果に基づいており、同報告では20~50%の女子学生、50%以上の女性教員やスタッフがセクハラを経験していることを明らかにしている。
www.nationalacademies.org/sexualharassmentcollaborativ本共同行動の4つの主な目的は、次のとおりである。
1.セクハラおよびその発生の仕方、セクハラの影響、セクハラ防止のための組織的特性および推奨アプローチについての認識を高める
2.セクハラの減少・防止のための根拠に基づく制度的方針と戦略の共有と向上
3.セクハラに関する研究課題の設定への貢献と研究成果の組織間での収集および適用
4.高等教育におけるセクハラの軽減と防止に向けた進捗状況を測定するための基準の作成 [DW編集局+JSTワシントン事務所]