2019年4月3日付在シンガポール英国科学・イノベーション・ネットワーク（SIN）の標記発表の概要は以下のとおり。

英国バイオフィルム・イノベーションセンター（NBIC）とシンガポール環境生命科学工学センター（SCELSE）およびNIBCとシンガポール国立バイオフィルム・コンソーシアム（SNBC）との間でそれぞれ覚書が締結された。これらの協定により、英国とシンガポール間の共同研究開発プログラム、知識・専門能力の共有、研究者交流、貿易が促進され、バイオフィルム研究・イノベーションにおける英国の世界的地位が強化される。

バイオフィルムは最も重要な地球規模課題（抗菌剤耐性、食品の安全性と水の安全性など）の中心にあり、経済的、社会的そして環境的に重大な影響を及ぼす。NBICは2017年に創設され、英国の最も優れた研究と企業を結びつけ、バイオフィルム研究成果を、業界の満たされていないニーズに対する革新的なソリューションに転換することを目的としている。NBICは、グローバルな学術パートナーとの密接な協力の利点を認識して、SINの支援を得て2018年2月にシンガポールを訪問し、SCELSEとの共同ワークショップに参加した。そこで両者のパートナーシップを次のレベルに引き上げるために必要な戦略的研究開発協力のための、補完的領域を特定した。

それから1年後の2019年2月、SINは、2回目となるNBICの指導者と業界パートナー3社のシンガポール訪問を支援した。最終的に、NBICはSCELSEおよびSNBCとの2件の覚書に調印し、バイオフィルム研究・イノベーションにおける真の学術界・産業界パートナーシップへの道を開いた。

[DW編集局]