2019年5月6日付け、米中経済・安全保障調査委員会（USCC）による標記記事の概要は次のとおりである。

中国の企業は様々な方法で（多くは秘密裏または強制的に）価値のある技術、知的財産、ノウハウを米国企業から盗んでいる。このようなことはしばしば中国政府の指示を受けて、または支援を得て行われている。つまり国内市場を発展させ幅広い技術分野で世界のリーダーになろうとする北京の大きな取り組みの一部である。このような試みは、しばしば人工知能（AI）、バイオテクノロジー、バーチャル・リアリティ、のような先進技術をターゲットとしている。これらの技術はまだ開発の初期段階にあるが、将来的には軍民両用の能力を提供できる可能性を持っている。USCCの今回の報告書では、米国の技術や知的財産を取得するために、中国企業が用いた6つの取得方法を調査している。それらは（１）外国からの直接投資、（２）ベンチャーキャピタルによる投資、（３）ジョイント・ベンチャー、（４）ライセンス契約、（５）サイバー・スパイ活動、（６）人材獲得プログラムである。その上で、現存の米国の規制が、増加する中国への技術移転のリスクを評価し対処するのに効果的であるかどうかを考察している。

[DW編集局+JSTワシントン事務所]