[本文]

国・地域名:
フランス
元記事の言語:
フランス語
公開機関:
高等教育・研究・イノベーション省(MESRI)
元記事公開日:
2019/05/16
抄訳記事公開日:
2019/07/08

マヨット島沖の東50KMに新しい海底火山の誕生を発見:知識を高めて危険を防ぐ

Découverte de la naissance d'un nouveau volcan sous-marin à l'Est de Mayotte : améliorer nos connaissances et prévenir les risques

本文:

2019年5月16日付高等教育・研究・イノベーション省(MESRI)の標記発表の概要は以下のとおり。

フランスの海外県、マヨット島(マダガスカル島とモザンビークの海岸の間にあるインド洋に浮かぶ島々で、コモロ諸島に属する島)の東50㎞、深さ3,500mに位置するこの火山の発見により、1年前からこの島で観測されている地震の解明が可能になる。この発見を受けて、政府はこの異常現象の詳細な理解・究明に必要な体制をとり、危険性の特徴把握と防止に必要な措置をとる。

この新しい海底火山は深さ3,500mの海底に位置しており、現在の規模は、高さが800mで、基底部の直径は4~5 km と推定されている。高さ2 kmの火山性流動物の柱は海面には届いていない。

(マヨット島の東2km沖にある)プティット テール島(Petite-Terre)沿岸部で住民によって確認されたガスの放出は、この種の火山活動で通常見られる兆候であり、具体的な研究調査対象になる。

海洋に配備された計測機器が、2018年以降感知した地震群の位置特定に役立つ。ここ数か月間に得られた豊富なデータの処理・分析・解釈に科学者が動員されている。この作業では、地震リスク、火山リスク、津波に関してマヨットに引き起こされたリスクの評価のために精密なな作業が必要になる。

上記海底火山発見に至った研究調査ミッションは、国立科学研究センター(CNRS)が主導し、地質・鉱山研究所(BRGM)、パリ地球物理学研究所(IPGP)、国立海洋開発研究所(IFREMER)など多数の研究機関が参画している。

[DW編集局+JSTパリ事務所]