[本文]
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- 国・地域名:
- フランス
- 元記事の言語:
- フランス語
- 公開機関:
- 高等教育・研究・イノベーション省(MESRI)
- 元記事公開日:
- 2019/06/19
- 抄訳記事公開日:
- 2019/08/07
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欧州のグローバル競争力確保を目指す「欧州イノベーション会議(EIC)」
- 本文:
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2019年6月19日付高等教育・研究・イノベーション省(MESRI)の標記発表の概要は以下のとおり。
欧州委員会(EC)は2019~2020年の間に、総額20億ユーロ以上の資金を投じて、欧州イノベーション会議(EIC)のパイロット運用を開始している。2021年からHorizon 2020 の後継プログラムとなる次期プログラム Horizon Europe の新しい EIC組織への段階的移行に相当する。
ECはグローバル競争の激化に直面して、欧州の科学的発見を早急に展開できる能力を持つ企業への移行を図り、欧州のグローバル競争力を確保する欧州ユニコーン企業の誕生に貢献するようにEICの設立を決定した。
EICは、社会が直面する主要課題に対処する能力を持つ最も有望な企業のリスク・テイクや成長を支援することにより、研究室由来の画期的イノベーションを出現させて既存の手段を補完するという高い目標を持つ。
EICは、次の2つの大型ファンディング手段を通じて直接支援を提供する。
・Pathfinder (上流側:初期段階向け、8億4,500万ユーロ)
最先端の技術を支援するほか、”FET Open”および”FET Proactive”プログラムを通じて、「欧州製のディープ・テック」に焦点を当てた画期的先駆的技術の開発に繋がる先見性のあるアイデア400件を資金支援する。・Accelerator (下流側:開発・実用化段階のプロジェクト向け)
破壊的なイノベーションプロジェクトを遂行し、高いリスクがあり、民間投資を惹きつけるような発展をする可能性があるスタートアップや中小企業を支援する。(2019年6月開始) Accelerator ファンディングの枠組では、企業は最大1,500万ユーロの複合ファンディング(助成金と資本)を利用できる。フランスは EIC の発足を強く支援してきた。したがって EIC パイロット運用には全面的に力を入れる。
[DW編集局+JSTパリ事務所]