[本文]

国・地域名:
フランス
元記事の言語:
フランス語
公開機関:
企業総局(DGE)
元記事公開日:
2019/06/19
抄訳記事公開日:
2019/08/19

医療産業・技術業界の課題と展望

Industrie du futur : enjeux et perspectives pour la filière industries et technologies de santé

本文:

2019年6月19日付経済・財務省所管の企業総局(DGE)の標記発表の概要は以下のとおり。

バリュー・チェーンの全体にわたって位置する革新的産業である医療産業(医薬品、体外診断薬、それらの医薬品に関連する医療機器)は、その経済的重要性が非常に大きい戦略分野である。競争の激化と医療製品のニーズの複雑化を受けて、この業界は今やその位置づけと運営方式を再考する必要がある。

これからの産業技術(特に、クラウド、サイバーセキュリティ、ビッグデータ、人工知能、ロボット技術、数値シミュレーション、IoT、拡張現実)をバリュー・チェーンに取り込むことが、上記課題に対処するために施策の主要な梃子になることは明らかである。しかしそれらの大規模な採用は、いまだ制約があり、業務によってばらつきがある。

上記状況下で、DGE 、医療大手5社、ライフサイエンス分野の研究連合(AVIESAN)と業界団体は、医療産業・技術業界の課題と展望に関する調査の実施を OpusLine 社に委託した。フランスの医療産業界の現状を調査した結果、調査報告では未来の産業技術の既存または潜在的用途をバリュー・チェーンの段階ごとに詳述している。次に、このようなソリューションの採用促進を可能にする条件や要素を特定した後、集合的で安全で統一のとれた医療データ・チェーンの構築促進を狙った提言をまとめている。これは、関係者のすべてによるデジタル・ソリューションの採用を可能にし、より統合された医療システムの出現を促進するものである。

[DW編集局+JSTパリ事務所]