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- 国・地域名:
- ロシア
- 元記事の言語:
- 英語
- 公開機関:
- ロシア大統領府
- 元記事公開日:
- 2019/08/20
- 抄訳記事公開日:
- 2019/10/30
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一次医療の近代化に関する会合におけるプーチン大統領の発言
- 本文:
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2019年8月20日付ロシア大統領府の標記発表によると、標記の会合において、医療担当大臣のベロニカ・スクボルツォワ氏は、インフラ、要員、関連法制など国内の一次医療の現状に関して主要な報告を行い、医療要員の不足に関連する問題や、医療従事者に対する住宅の提供、その他の社会的支援の問題について説明した。
以下はこの会合におけるプーチン大統領の発言の要旨である。
この領域にはまだ多くの問題がある。小さな町や遠隔地の住民向けの医療の利用可能性について話をする。地方に救急医療センターや外来診療所を設置・育成して、革新的なモバイル医療拠点などの導入を計画している。
要員確保には特に注意を払う必要がある。外来診療所を効果的な組織化する新しいモデルを展開中である。現在6万216件のモデルを有しており、2014年の5万8,000件をわずかに上回っている。ただし100~2,000人規模の人口を擁する499の町や村は、2018年時点では一次医療の対象になっていない。2021年までには全てをカバーする必要がある。
今日の一次医療では2万5,000人以上の医師、13万人以上の救急医療隊員や医療従事者が不足しており、医療専門家の数が十分ではない。医療専門家の不足ほど深刻ではないが、外来診療所や医療センターの施設や設備・機器の問題もある。そもそもソ連時代に建てられた建物の大部分は、改修も完全修復も行われていない。
一次医療施設の近代化と再整備という2つの段階を終了したが、この2つの段階で医療施設の100%をカバーできたわけではない。我々が2005~2006年に購入した機器はすでに古くなっている。
国家医療プロジェクトに多額の資金(1兆3,670億ルーブル)を割り当てられている。そのうちの2,375億ルーブルだけが2つの一次医療プログラムに割り当てられる。
政府に次の4つのことを求める。
- 第1に、国内の一次医療環境改善に必要な原則案を10月1日までに政府が策定して示すこと。
- 第2に、各地域における一次医療の向上を図るべく、地域プログラムの策定を開始し、組織すること。これらのプログラムについて、2020年7月1日までに準備を整えること。
- 第3に、これらのプログラムを質的に監視するメカニズムを構築すること。
- 第4に、上記の実装・実行を監理すること。
[DW編集局]