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- 国・地域名:
- 英国
- 元記事の言語:
- 英語
- 公開機関:
- ビジネス・エネルギー・産業戦略省(BEIS)
- 元記事公開日:
- 2019/10/08
- 抄訳記事公開日:
- 2019/11/28
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企業支援・イノベーション促進・英国科学の強化に向けたBEISの新施策
New measures to back business, boost innovation and supercharge UK science
- 本文:
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2019年10月8日付ビジネス・エネルギー・産業戦略省(BEIS)の標記報道発表の概要は以下のとおり。
アンドレア・レッドソム(Andrea Leadsom)BEIS大臣はこのほど、英国の研究者や企業によるグリーンな技術革新の実施・採用を支援する新施策のパッケージを発表した。この施策は研究開発への政府の記録的な投資を基盤としており、英国の主要産業が人々の生活、仕事、移動の方法を変革する機会をつかめるようにするものである。また、気候変動対策における英国の分担を2050年までに完了するための法制化、およびイノベーション・雇用・輸出機会の促進によるクリーンな成長セクター全体の振興など、気候変動対策で世界を主導するという政府目標の一部を構成するものである。
● 炭素ゼロの核融合技術に対するイノベーション投資
英国は、STEP(Spherical Tokamak for Energy Production)として知られる先見性のある核融合炉設計プログラムに対する2億2,200万ポンドの投資を通じて、核融合エネルギーの実現に向けた取り組みを加速する。
英国は、2040年までに電力網にエネルギーを供給できる備えができた商業的に稼働可能な世界初の核融合発電所の設計、開発、建設を目指す。この20年間のプロジェクトは、高度なスキルを有する雇用を全国に創出し、世界への輸出の可能性を伴う英国の真新しい産業創出の可能性がある。並行して、政府はオックスフォードシャーのカルハム・キャンパスを中心に、今後5年間で1億8,400万ポンドを投じて、新しい核融合施設、インフラ、実習制度を展開する。
● 電気自動車
政府は、次世代の最先端の自動車技術の開発・組み込みに対して最大10億ポンドの追加ファンディングを発表した。このファンディングは、電気自動車の大規模生産に必要な英国のサプライチェーン(バッテリー、電動モーター、パワーエレクトロニクス、水素燃料電池など)の開発に使用され、世界をリードする英国の研究拠点でのさらなる研究開発に使用される。
● 世界をリードする英国の医療技術・ライフサイエンス・セクターへの支援
英国の優秀な医療・ライフサイエンス・イノベーションの可能性を解き放つべく、政府は約6億ポンドの専用の新規投資プログラムを発表した。このファンディングは、政府所有の英国ビジネス銀行(BBB)による2億ポンドの投資のほか、4億ポンドの分担が期待される民間セクターによる投資で構成され、質の高い雇用を創出し、英国の患者が画期的な治療やケアの恩恵を受けられるよう支援する。
[DW編集局]