[本文]

国・地域名:
フランス
元記事の言語:
フランス語
公開機関:
国立研究機構(ANR)
元記事公開日:
2020/01/09
抄訳記事公開日:
2020/03/11

国防研究・イノベーション:ASTRID および ASTRID Maturation プログラムの概要

Recherche et innovation défense : l’essentiel sur les programmes ASTRID et ASTRID Maturation

本文:

2020年1月9日付国立研究機構(ANR)の標記発表の概要は以下のとおり。

ASTRID および ASTRID Maturation プログラムは、民生・軍事両分野に利益をもたらす可能性のある研究プロジェクトを支援し、両面研究の成熟を支援する。軍事装備総局(DGA))傘下の国防イノベーション庁(AID)が全面的に資金支援し、それらがANRによって実施されている。ASTRID プログラム 2020年版立ち上げに際し、これらの特定プロジェクト公募とその概要を簡単に紹介する。

● ASTRID プログラムの目的

ASTRIDプログラムは、新たな研究手段を刺激することで、国防、民生研究、産業での応用が可能な科学的・技術的ブレークスルーを促進することを目的としている。技術成熟度レベル(TRL)が1~4のプロジェクトを支援する。つまり、基本原理の観察と説明から、実験室環境での検証までである。応募プロジェクトの審査は、40人以上の科学者で構成する審査委員会によって実施される。

2011年のプログラム創設以来、282件の ASTRID プロジェクトが採択されている。幅広い科学テーマおよび学際的な優先テーマをカバーしている。

● ASTRID プログラムの成果に対する支援

DGAの研究支援策で達成された成果の活用を目的として、2013年に創設された ASTRID Maturation プログラムにより、ASTRID プロジェクトによる科学的進歩が、それを出発点として有効活用できることになった。この場合のプロジェクトのTRL目標は5(典型的な環境での検証)以上でなければならない。これは、典型的な環境で技術を実証するに当たり、特に潜在的な産業パートナーが結果の活用に貢献することを奨励するためである。

2011年、2012年、2013年版の ASTRID プロジェクトの約20%が ASTRID Maturation の資金支援を受けている。

[DW編集局+JSTパリ事務所]