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- 国・地域名:
- 米国
- 元記事の言語:
- 英語
- 公開機関:
- エネルギー省(DOE)
- 元記事公開日:
- 2020/01/09
- 抄訳記事公開日:
- 2020/03/10
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DOEがブルックヘブン国立研究所を新たな大型原子物理施設として選定
- 本文:
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2020年1月9日付けのエネルギー省(DOE)による標記記事の概要は以下のとおりである。
本日、DOEは、ニューヨーク州アプトンにあるブルックヘブン国立研究所を、新たな大型原子物理研究施設として選定すると発表した。
電子イオン加速器(Electron Ion Collider:EIC)は、推定コスト16~26億ドルで10年間にわたって設計・建設され、原子核を結合させている「強い力(strong force)」という謎を解明するために、電子を陽子や、さらに重い原子核に衝突させる。
EICの高い光度と高度に偏光されたビームは、粒子加速器の科学技術のフロンティアを切り開き、原子核を結合させている構成要素と力に関する前例のない知見をもたらす。
EICの設計と建設は、全米科学アカデミー (NAS)等が設置する全米研究会議(NRC)により推奨されたもので、このような施設は「原子物理学における米国のリーダーシップを維持」し、「科学的リーダーシップをより広範に維持することに役立つ」としている。EICの計画はまた、原子力科学諮問委員会によって承認された。
バージニア州ニューポートニュースのトーマス・ジェファーソン国立加速器施設は、EICの実現における主要なパートナーであり、その他のいくつかのDOE研究所も、EIC建設とそこで行われる画期的な原子物理研究プログラムに貢献することが期待されている。
[DW編集局+JSTワシントン事務所]