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- 国・地域名:
- ロシア
- 元記事の言語:
- 英語
- 公開機関:
- ロシア連邦政府
- 元記事公開日:
- 2020/02/26
- 抄訳記事公開日:
- 2020/04/28
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ロシアにおける新型コロナウイルス拡散防止策に関するタチアナ・ゴリコワ連邦副首相らによる記者説明会
- 本文:
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2020年2月26日付ロシア連邦政府の標記発表では、ロシアにおける新型コロナウイルス拡散防止策に関して、タチアナ・ゴリコワ(Tatyana Golikova)連邦副首相と消費者保護・福祉監督・連邦サービス責任者のアンナ・ポポバ(Anna Popova)氏が、緊急対応センター会合後に行った記者説明の内容を報じている。その中からロシア国内で実施している主たる対策の概要を以下に抜粋要約して記す。
- すべての措置は、状況(掌握)センターの判断によって統括・実施されている。
- ロシアは、衛生検査と検疫要件を最初に強化した国の1つである。今年の年初に(より正確には昨年末日に)これを実施した。入国者の二重体温検査である。この間に、中国からの旅行者37万3,000人を含む300万人以上を検査した。これらの測定に基づいて、3万1,000人(現時点では8,165人)が監視対象となった。この厳重な管理により、COVID-19 感染の中国人2人の診断が可能となった。
- ロシアの専門家は、非常に迅速に(5日以内に)全国検査システムを創設し、その後すぐに、COVIDおよび中東呼吸器症候群(MERS)に感染している人を検出するための別の二重検査システムを創設した。これらの診断テスト・システムは、ロシアのすべての地域とロスポトレブナゾール(Rospotrebnadzor:ロシア連邦消費者権利保護および福祉監督庁)のすべてのラボに提供されている。
- ロシアのテスト・システムは、+ 4°Cで安全に保管できる(他の国で開発されたほとんどのテスト・システムは-20°C前後で保管する必要がある)。これが、テスト・システムを簡単に輸送して大量に生産できる理由である。
- 肺炎は新型コロナウイルス疾患の主な合併症の1つであるため、過去2週間にわたって、モスクワを中心とする大都市の肺炎患者はコロナウイルスの追加検査を受けた。これは必須となっており、今週以降ロシアの全都市で実施される。
- 急性呼吸器症候群を伴うインフルエンザ患者に適用されるインフルエンザ監視システムに、コロナウイルス・テストを追加した。毎週約1万2,000人の患者がコロナウイルスについての追加テストを受ける。これまでの規制措置が非常に厳格であったとしても、漏れを防ぐべく国内の監視措置の密度を高めるためである。
[DW編集局]