[本文]

国・地域名:
フランス
元記事の言語:
フランス語
公開機関:
国立情報科学・自動化研究所(INRIA)
元記事公開日:
2020/04/08
抄訳記事公開日:
2020/06/16

「プライバシー・バイ・デザイン」デジタル技術に基づく、Covid 19 流行感染連鎖対策多国間イニシアチブ

Une initiative multi-latérale contre les chaines de propagation du Covid19, fondée sur des technologies numériques privacy by design

本文:

2020年4月8日付国立情報科学・自動化研究所(INRIA)の標記発表の概要は以下のとおり。

デジタル技術は Covid 19 対策のグローバル戦略の関連で、公衆衛生政策上の業務にも、プライバシーの保護に関する国内および欧州の枠組順守においても、主要な役割を果たすと考えられる。主要な課題は、特に、Covid 19 の検査で陽性反応を示した人に出会った可能性が高い個人の情報を通じて、流行感染の連鎖を断ち切る能力である。

● PEPP-PT(汎欧州プライバシー保護下での近接度追跡)

PEPP-PT は フラウンホーファー研究機構(Fraunhofer Gesellschaft)、スイス連邦工科大学ローザンヌ校(EPFL)、スイス連邦工科大学チューリッヒ校(ETHZ)等の複数の主要研究機関が結集する欧州プロジェクトで、INRIAはその創設メンバー機関の1つである。8カ国から130人以上のトップクラスの科学者が参加している。本プロジェクトの目的は、COVID 19 に対する世界的闘いにおける重要なデジタル・コンポーネントに関して共通の最前線を構築することにある。したがって、PEPP-PTプラットフォームは、GDPR規制(EU一般データ保護規則)に全面的に準拠した、同意、匿名性、プライバシーの尊重に基づいた近接接触のデジタル追跡方式の技術と規格の提案を目標としている。提案される技術は、欧州レベルでの相互運用性を保証するものである。

プライバシー保護の枠組順守は、国レベルでも欧州レベルでも、このイニシアチブの中核にあり、それが「プライバシー・バイ・デザイン」である。

[DW編集局+JSTパリ事務所]