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- 国・地域名:
- 米国
- 元記事の言語:
- 英語
- 公開機関:
- 国家科学審議会(NSB)
- 元記事公開日:
- 2020/05/19
- 抄訳記事公開日:
- 2020/08/04
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科学工学指標2020:科学技術に対する国民の態度、知識、関心
- 本文:
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2020年5月19日付の国家科学審議会(NSB)による標記発表の概要は以下のとおりである。
科学界のリーダーに「大きな信頼」を抱いていると答えた米国人の割合は、過去数十年の間比較的安定しており、2018年には44%であり、軍事指導者に次いで2番目であった。現在のCovid-19危機の前でさえ、ほとんどの米国人は一貫して科学研究への連邦政府の資金援助を支持しており、この研究は有益であると信じている。
「科学技術:国民の態度、知識、関心」は、米国人の科学技術に関する態度と理解、関心、知識についての指標を調査している。本報告書はまた、米国国民の科学に対する考え方、科学への公的ファンディングに対する支援、科学・技術に関する知識を、他の諸国と比較している。報告書は次のように述べている。
- ほとんどの米国人は科学者に対して肯定的な見方をしている。科学者は問題の解決に役立ち、人類の利益のために働き、平均的な人の生活をより豊かにしたいと思っている人たちである、と約90%の米国人が考えている。
- 2018年には米国人の4人中約3人が、科学研究の利益はその損害を上回るものである、と考えている。
- 2018年には米国人の90%以上が、科学技術によって次世代の機会が増えると信じている。これを信じる回答者の割合は、2006年以降約90%である。
- 科学界の指導者に対する国民の信頼は非常に高く、2012年~2018年の間、軍に次ぐ第2位である。2018年、米国人は科学界のリーダーらに「かなりの信頼」(44%)又は「ある程度の信頼」(47%)を感じたと報告している。「大いなる信頼」を抱いていると答えた米国人の割合は、1973年以降、多少の変動はあるものの比較的安定している。
- 米国人の大多数は、数十年にわたって連邦政府からファンディングを受けた基礎研究(2018年には84%)を支援してきた。2018年、米国人の43%が、連邦政府による科学研究への支出が低すぎると考えており、この割合はかつてないほど高い。
- ほとんどの米国人は、科学技術について学ぶためにテレビや新聞ではなくインターネットを使用している。2018年、米国人の57%が科学技術情報の主要な情報源としてインターネットを挙げている。
[DW編集局+JSTワシントン事務所]