2020年6月11日付原子力・代替エネルギー庁（CEA）の標記発表の概要は以下のとおり。

NanoCov2-Vac プロジェクト（CEA / 国立保健医学研究所（INSERM））は、Covid‐19 ワクチンの開発を目指して、合成脂質ナノ粒子を基盤とする免疫処方の開発・検証を目的としている。

NanoCov2-Vac プロジェクトは、CEA-Leti（電子情報技術研究所）で10年以上にわたって開発された Lipidots® 技術を活用して、標的化されてステルス性があり生体適合性のある方法で有効成分をナノベクトル化する。CEA-IDMIT（革新的な治療法のための感染症モデル）によって検証されたこの方式は、現在企業に技術移転中である。

一方で現在の衛生危機への対応方法を提供し、他方で mRNA を基盤とする新しいワクチン接種方式を開発・検証している。この方式は革新的、汎用的かつ柔軟で、パートナー V Nano 社との協力により、臨床製品やワクチンの製造が可能な産業チェーンを期待することができる。

[DW編集局+JSTパリ事務所]