[本文]

国・地域名:
ドイツ
元記事の言語:
ドイツ語
公開機関:
ドイツ連邦教育研究省(BMBF)
元記事公開日:
2020/06/23
抄訳記事公開日:
2020/08/14

Industrie 4.0 は新型コロナ危機の克服に寄与する

Industrie 4.0 kann zur Bewältigung der Krise beitragen

本文:

Industrie 4.0プラットフォームがポジションペーパーを発表、これに関して連邦教育研究省(BMBF)は概略下記のような報道発表を行った。

カルリチェク連邦研究大臣およびアルトマイヤー連邦経済エネルギー大臣が出席し、6月23日Industrie 4.0プラットフォームの運営委員会が会議を開催した。産業界、産業諸団体、アカデミア、労働組合等から高位のメンバーがポジションペーパー「COVID-19とIndustrie 4.0」を発表した。その中でインダストリ 4.0のソリューションがCOVID-19が経済に与えた影響から立ち直る方法を示している。

アルトマイヤー大臣はこれに関して以下の通り表明した。
「新型コロナ危機はドイツ国民とドイツ産業にとって、デジタルネットワーク、機能する付加価値ネットワークおよび供給ネットワーク、そして安全な、相互運用可能なデータ利用の重要性を明らかにした。デジタルインフラGAIA-Xと組み合わせたインダストリ 4.0の実現は未来のドイツおよび欧州の産業をより競争力の強い、回復力に優れたものにする。Industrie 4.0プラットフォームからの情報提供はこのために重要な貢献を果たす」。

カルリチェク大臣談:
「ドイツの競争力は“未来プロジェクトIndustrie 4.0”から多くの恩恵を受けた。Industrie 4.0研究評議会およびプラットフォームは知見の蓄積とネットワーク化によってデジタル技術の研究開発を支援している。次のステップでは中小企業が新技術にできる限り広範にアクセスできるようにする。この技術移転に成功するならば、より強くなって危機から脱出できる絶好のチャンスを得ることになる。今後の道筋においてIndustrie 4.0プラットフォームは我々の重要なパートナーとなる」。

新型コロナパンデミックはスマートにネットワーク化された生産を強化し、加速化するきっかけになるだろう。ポジションペーパーによると、インダストリ4.0が幅広く定着した企業間取引(B2B)のための、オープンな、デジタルによるエコシステムの構築は危機に強く、持続可能なドイツや欧州の産業における中核的コンピータンスとなる。同プラットフォームの産業界の代表はコロナ対策景気刺激パッケージがもたらすチャンスを利用していきたいとしている。目標は、自動車製造業およびその下請け産業等、利用者側における次のデジタル化において大きな飛躍を達成することである。

プラットフォーム運営委員会は前競争的な研究開発の実行においてIndustrie 4.0プラットフォームが果たす重要な役割を強調している。「Industrie 4.0 の2030ミッション・ステートメント」によって、デジタルなB2Bエコシステムの構築に関する基本構想を確立し、ユーザー産業にその実装を推進している。

[DW編集局]