[本文]

国・地域名:
ドイツ
元記事の言語:
ドイツ語
公開機関:
ドイツ連邦教育研究省(BMBF)
元記事公開日:
2020/07/14
抄訳記事公開日:
2020/09/14

新型コロナパンデミックの中での医師や研究者たちによる献身的努力

Karliczek: Mediziner und Forschende mit starkem Einsatz in der Corona-Pandemie

本文:

カルリチェク連邦教育研究大臣は7月14日ハンブルク=エッペンドルフ大学病院(UKE)を訪問し、医師や研究者からUKEにおけるCOVID-19に関する研究活動の概要について説明を受けた。これに関して連邦教育研究省(BMBF)は概略下記のような報道発表を行った。

カルリチェク大臣は、

「研究は新型コロナウイルスに対する闘いにおいて重要な鍵となる。このため毎日全力でウイルスの理解を深めようと努力している多くの研究者に心から感謝する。UKE の現在の研究活動はこのための非常に良い模範となるものである。

特筆すべきは、アド教授(Prof. Marylyn Addo)の指揮の下で行われている、UKEのドイツ感染症研究センター(DZIF)におけるSARS-CoV-2-Virusに対するワクチンの研究である。世界中でCOVID-19に対する有効なワクチンの開発研究に全ての注目が注がれている。ほぼ毎日この開発に関するニュースが数多く流れているが、明らかなのは、ドイツや世界が再び以前の状態に戻るためには、ワクチンが非常に決定的な要素であるということである。

UKEにおけるベクターワクチンをベースとするアプローチは非常に興味深い。同時にこのプロジェクトが大学全体およびそれを超えた良好な研究協力に関する優れたサインであることにも言及する価値がある。このプロジェクトは、DZIFの各拠点の科学者だけが協力するだけでなく、IDT Biologika社という重要な産業界のパートナーが加わっているからである。このことは、このプロジェクトがいかに幅広く実施されているかを示している。フェーズIの臨床試験では、DZIFから100万ユーロ弱の資金支援を受け、またBMBFから210万ユーロの資金支援を受けている。

その他のUKEにおけるCOVID-19に関する研究プロジェクトも印象深いものである。残念ながらこれに関しては未だわかっていることが、あまりにも少なすぎ、この点で研究はますます重要となっている。

  • COVID-19患者における血栓症および肺塞栓症に関する研究(Prof. Dr. Stefan Kluge )
  • 実験薬物学および毒物学研究所所長の研究。フランクフルト大学と協力して、人工心筋を使って、COVID-19疾患と心疾患との関係を研究、調査(Prof. Dr. Thomas Eschenhagen)
  • 大学心臓血管センター長の研究プロジェクト、COVID-19疾患のヒトの心臓循環器系への影響に関する研究(Prof. Dr. Stefan Blankenberg)
    等であり、これら研究計画の成果を心から祈念する」と語った

[DW編集局]