[本文]

国・地域名:
ドイツ
元記事の言語:
ドイツ語
公開機関:
ドイツ連邦教育研究省(BMBF)
元記事公開日:
2020/11/11
抄訳記事公開日:
2020/12/23

機会均等と多様性が欧州における研究をより優れたものに

Meister: Chancengerechtigkeit und Vielfalt machen Forschung in Europa exzellenter

本文:

マイスター連邦教育研究省政務次官が「欧州の駆動力:研究における機会均等の構造と多様性」会議を開催、これに関して連邦教育研究省(BMBF)は概略下記のような報道発表を行った。

2020年11月11日および12日、欧州連合(EU)理事会議長国ドイツの下で「欧州の駆動力:研究における機会均等の構造と多様性」会議が2日間の日程で開かれた。

「BMBFは長年にわたり科学研究における女性の機会均等を促進し、必要な構造改革を前進させるために尽力している。我々の課題は、女性のアカデミックなキャリアのための基本条件整備を推進することである。こうすることでのみ、ドイツおよび欧州の科学システムにおける、現存のイノベーションと才能のポテンシャルを完全に活用することができる。

研究においてジェンダーの観点を意識的に考慮することは、研究成果の発信力、応用性、持続性を向上させることになる。それは女性と男性の特定のニーズに均等に向けられているからである。

例えば、医学研究の成果応用における公正さも高められる。加えて多様なメンバーで構成された研究グループが、個々人の持つ展望、経験、能力の多様性によって、研究の質にプラスの影響を与え、大きな付加価値をもたらす。機会均等および多様性によって我々の研究はさらに優れたものとなる」とマイスター次官は語った。

背景:
全てのアカデミックな資格レベルにおける女性の割合は、ドイツで過去10年間継続して増加しており、より多くの女性が科学システムのトップポジションを志向している。大学における男女平等は強化された。連邦政府は連立協定で、ドイツのEU議長国間にこれをさらに前進させることを規定している。BMBFは連邦および州の女性教授計画によってこの流れを数年来推進してきている。女性教授計画の継続によって連邦および州は科学におけるトップポジションを含め、あらゆる資格レベルで女性の割合を高めることを支援している。政府はその財政的な取り組み強化し、第3フェーズの計画を総額2億ユーロで助成している。

この取り組みの成果は「欧州の駆動力:研究における機会均等の構造と多様性」会議において発表される。構造的な男女平等目標および研究におけるジェンダーおよび多様性の観点はこの会議の中心的テーマとなっている。将来の指針となるアプローチが紹介され、欧州研究圏の科学システムにおける機会均等および多様性の実現のための新たな方針が策定される。この会議は大学、研究機関、政界における、ドイツおよび欧州の科学政策と男女平等化政策に係る関係者を対象としている。

コロナパンデミックのため、会議はオンラインで行われる。英語およびドイツ語のホームページに、ライブ放送される。同じくドイツの科学システムにおける機会均等に関する良い実際例のプレゼンテーション、成功した女性研究者とのラウンドテーブル、連邦および州の女性教授計画に関する情報フィルムなどのデジタルフォーマットも観ることができる。

[DW編集局]