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- 国・地域名:
- 中国
- 元記事の言語:
- 中国語
- 公開機関:
- 中国科学報
- 元記事公開日:
- 2014/06/23
- 抄訳記事公開日:
- 2014/07/24
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CAS蘭州研究所、ホルムアルデヒド除去材を開発
- 本文:
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2014年06月23日付の「中国科学報」ネット版は、中国科学院(CAS)蘭州化学物理研究所がホルムアルデヒド除去材を開発したと報じた。本記事ではその概要をまとめる。
中国科学院(CAS)蘭州化学物理研究所が明らかにしたところによると、同研究所の甘粛省汚染物質排出削減・環境コントロールエンジニアリング実験室、精細化学(ファインケミカル)工業中間体国家工程(工学)研究センターの工業触媒課題チームは、吸着と触媒作用を利用し、ホルムアルデヒドを除去する触媒材料を開発した。
同材料は屋内空気中のホルムアルデヒドを吸着捕集し、二酸化炭素と水に変換することができる。同材料の研究開発は、海外からの輸入に依存する局面を打破した。同製品は既に1万トン級の生産ラインを建設し、産業化を実現した。
目や気道等への影響の強いホルムアルデヒドに短時間接触した場合は、激しい刺激を受け、炎症を生じ、長時間の接触で発癌率を高める。中国が公表した『室内空気質量標準』によると、ホルムアルデヒドの室内濃度は0.08mg/m3を超えてはいけない。しかし、調査によると、半分以上の住宅はこの濃度を超えているという。
同課題チームが開発した触媒材料の使用寿命は3年であり、8時間以内に、ホルムアルデヒドを90%以上除去することができる。同材料は塗料、ペンキ、接着剤、生地、壁紙等に応用し、ホルムアルデヒドを高効率で除去処理することができる。また、同課題チームは当該材料をスプレーで塗布することで、内装工事の空気浄化を計画している。
[JST北京事務所]