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- 国・地域名:
- 米国
- 元記事の言語:
- 英語
- 公開機関:
- 国家電気通信情報局(NTIA)
- 元記事公開日:
- 2021/01/19
- 抄訳記事公開日:
- 2021/03/11
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NTIAによる「5G確保のための国家戦略」の実装計画
- 本文:
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2021年1月19日付で国家電気通信情報局(NTIA)は標記計画を発表した。戦略の概要は以下のとおり。
第5世代移動通信システム(5G)は、21世紀における米国の繁栄とセキュリティの主要な推進力となるものである。「5G確保のための国家戦略」では、米国が安全で信頼性の高い5Gインフラのグローバルな開発・展開・管理をどのように主導するかについて詳述している。5Gネットワークのセキュリティを強化するためには、国際的なパートナーおよび業界のパートナーと緊密に協力して、米国政府全体にわたる広範囲の取り組みが必要となる。米国政府はイノベーションを促進し、5Gの有望な技術の実現に取り組む。同時に米国の経済と安全保障を引き続き保護し、5Gネットワークへの継続的なアクセスを確保する。
2020年の「Secure 5G and Beyond Act」(5Gおよびそれ以降の技術の確保法)に従って、行政機関は「5G確保のための国家戦略」に関連する包括的な実装計画(National Strategy to Secure 5G Implementation Plan)を策定した。この実装計画は、国家安全保障会議(NSC)と国家経済会議(NEC)の主導で管理され、NTIAの支援を受け、さまざまな省庁や機関が協力する。
実装計画では、NTIAのコメント要請に応じて提出された、企業、業界団体、およびシンクタンクからの69の実質的なコメントが考慮された。「5G確保のための国家戦略」に合わせて、実装計画には次の4つの取り組みが含まれている。
取り組み1:米国内の5G展開の促進:
新しい研究開発イニシアチブを設立して、高度な通信およびネットワーキング機能を開発し、5Gおよびそれ以降の技術において、手ごろな価格で、セキュリティ、強靭性、安全性、プライバシー、およびカバレッジを実現する。取り組み2:5Gインフラのリスクの評価と中心となるセキュリティ原則の特定:
サプライチェーンリスクの評価・管理における既存の能力に基づいて、5Gインフラのリスクと脆弱性を特定して評価する。取り組み3:5Gインフラのグローバルな開発・展開における、米国の経済および国家安全保障に対するリスクへの対処
民間セクターと緊密に連携し、5Gネットワークの商業、セキュリティ、および技術開発の評価を通じて、特定されたセキュリティギャップを埋めるために必要なインセンティブとポリシーを特定する。また、米国の5Gインフラにおける「高リスク」ベンダーの特定と評価を行う。取り組み4:5Gの責任あるグローバル開発・展開の促進:
5Gネットワークのすべての部分において、信頼できないベンダーの利用を禁止する5Gセキュリティ対策の採用と実装を推奨するための、外交的交渉と関与を進める。 [DW編集局+JSTワシントン事務所]