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- 国・地域名:
- 中国
- 元記事の言語:
- 中国語
- 公開機関:
- 中国科学報
- 元記事公開日:
- 2014/07/10
- 抄訳記事公開日:
- 2014/08/12
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CAS、「率先行動」計画が始動
- 本文:
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2014年07月10日付の「中国科学報」ネット版は、中国科学院(CAS)の「率先行動」計画が始動したと報じた。本記事ではその概要をまとめる。
7月8日午後、中国科学院(CAS)は北京で、国家科学技術体制改革及び革新体系建設の指導チーム(以下、国家科学改革指導チーム)第7回会議主旨伝達学習会を開催した。
中国科学院の白春礼院長兼党組織書記は、7月7日に開催された国家科学改革指導チーム第7回会議の内容を説明し、中国国務院の劉延東副総理の講演の要旨を伝えた。中国科学院の「『率先行動』計画及び全面的な改革の深化についての綱要」(以下、「率先行動」計画)が同会議の審議で採択された。
劉延東副総理は国家科学改革指導チーム第7回会議において、「習近平総書記が2013年7月7日、中国科学院視察の際に主張している『四つの率先』(*1)を貫徹するため、中国科学院は党中央(*2)、国務院の政策をめぐり、四つの率先の実現を改革の深化と結びつけ、『率先行動』計画を策定し、今後15年の発展の方向を示し、科学技術体制の改革を再び深化させる」と講演した。
白春礼院長は、「今回の会議は『率先行動』計画の策定作業が基本的に完成し、始動・実施段階に入ったことを示した」と語り、次の要求を挙げた。
1、 重点改革措置のフレームワーク作りと実施案の策定作業を着実に実施すること。
2、 「率先行動」計画の実施案を策定し、各改革措置を全面的に実施すること。
3、 関連部門との意思疎通を行い、積極的に国家の政策・資源を活用すること。
4、 遊休資源を活用し、資源配分システムを調整し、資金の使用効率を引き上げること。
5、 PR活動を強化し、「率先行動」計画の実施に良い雰囲気を作り上げること。*1 四つの率先とは、2013年7月、習近平国家主席がCASに対して出した4つの要求。①真っ先に科学技術の飛躍的発展を実現する、②真っ先に国のイノベーション人材集結拠点を形成する、③真っ先に国の高レベルな科学技術シンクタンクに発展する、④真っ先に世界一流の研究機関をつくる。
*2 中国共産党中央委員会は、中国共産党の最高指導機関。中国共産党全国代表大会(党大会)において選出された中央委員と候補委員によって本会が構成され、党大会の閉会期間中は、党大会を代行して党を指導する。略称は中共中央、党中央等。 [JST北京事務所]