[本文]
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- 国・地域名:
- 中国
- 元記事の言語:
- 中国語
- 公開機関:
- 中国政府網
- 元記事公開日:
- 2021/03/05
- 抄訳記事公開日:
- 2021/04/22
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「第14次五カ年計画」および2035年までの長期目標の発展環境、指導方針と主要目標
- 本文:
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2021年3月5日付の中国政府網は、新華社の“「第14次五カ年計画」および2035年までの長期目標の発展環境、指導方針と主要目標”と題する以下の記事を掲載している。
「中華人民共和国の国民経済・社会発展の第14次五カ年計画および2035年までの長期目標綱要(草案)」が提出された。「第14次五カ年」の時期は、中国が小康社会(ややゆとりのある社会)を全面的に完成させ、一つ目の百年奮闘目標を実現させた後に、勢いに乗って前進し、社会主義現代化国家を全面的に建設する新たな征途に踏み出し、二つ目の百年奮闘目標に向かって進軍する最初の5年である。
発展環境に関して、計画綱要草案は、中国は新たな発展段階に入っており、発展の基礎はさらに強固となり、発展の条件は深刻に変化し、さらなる発展は新たな機会と挑戦に直面していると指摘している。
計画綱要草案は、中国の発展環境は深刻で複雑な変化に直面している。現在と今後の一定期間、中国の発展は依然として重要な戦略的機会の時期にあるが、機会と挑戦にはいずれも新たな発展の変化があると述べている。
計画綱要草案は、「第14次五カ年」の時期の経済・社会の発展は、必ず次に掲げる指導思想、原則と戦略的方向付けをしっかりと把握しなければならないと次のように提起している。
指導思想:中国の特色ある社会主義の偉大な旗印を高く掲げ、党の第十九回全国代表大会と第十九期中央委員会第二回、第三回、第四回、第五回全体会議の精神を踏み込んで貫徹し、マルクス、レーニン主義、毛沢東思想、鄧小平理論、「三つの代表」の重要思想、科学的発展観、習近平新時代の中国の特色ある社会主義思想を指針として、党の基本理論、基本路線、基本戦略を全面的に貫徹し、経済建設、政治建設、文化建設、社会建設、生態文明建設の全体的レイアウトを統一的に計画して推進し、社会主義現代化国家の全面的建設、改革の全面的深化、全面的な法によるガバナンス、全面的な厳格な党のガバナンスの戦略的レイアウトを協調して推進し、イノベーション、調和、グリーン、開放、共同享受の新しい発展理念を断固として揺るぎなく貫徹し、安定を保ちつつ前進を求めるという活動全体の基調を堅持し、質の高い発展の推進をテーマとし、供給側の構造改革深化を主軸とし、改革、イノベーションを根本的な原動力とし、人民の日増しに増大する素晴らしい生活へのニーズを満足させることを根本的目的とし、発展と安全を統一的に調整し、現代的経済体系の建設を加速し、国内大循環を主体とし、国内国際双循環を相互促進とする新しい発展方式の構築を加速し、国家ガバナンス体系とガバナンス能力の現代化を推進し、経済の安定した長期の運営、社会の安定・調和を実現し、社会主義現代化国家を全面的に建設するために良好なスタートを切る。原則:党の全面的指導を堅持し、人民を中心とすることを堅持し、新しい発展理念を堅持し、改革開放の深化を堅持し、システムの概念を堅持する。
戦略的方向付け:「第14次五カ年」の時期に質の高い発展を推進するためには、必ず新しい発展段階に立脚し、新しい発展理念を堅持し、新しい発展方式を構築しなければならない。必ず供給側の構造改革深化を堅持し、イノベーションの主導の質の高い供給により新たなニーズを主導・創造し、供給体系のフレキシビリティと国内ニーズに対する適応性を向上させなければならない。必ず内需拡大のための効果的な制度を構築し、完全な内需体系の育成を加速し、需要側の管理を強化し、強大な国内市場を建設しなければならない。必ず改革を断固として揺るぐことなく推し進め、経済の循環を制約する制度的障害を打ち破り、生産要素の循環・回転と生産、分配、流通、消費の各段階の有機的つながりを推進しなければならない。必ず開放を断固として揺るぐことなく拡大し、要素の流動型開放を持続的に深化させ、制度型開放を着実に拡大し、国内経済循環体系に依拠して世界的な要素資源に対する強力な重力場を形成しなければならない。必ず国内大循環の主導的役割を強化し、国際循環をもって国内大循環の効率と水準を引き上げ、国内と国際の2つの循環の相互の促進、共同の前進を実現しなければならない。
主要目標について、計画綱要草案は、2035年を展望すると、中国は社会主義現代化を基本的に実現しているであろう。経済の実力、科学技術の実力、総合的な国力は大幅な飛躍を遂げ、経済総量と都市・農村住民の一人当たり平均収入は再び新たなレベルに進み、重要な核心的技術の重大なブレークスルーを実現し、イノベーション型国家の先頭に立つようになるであろう。新型の工業化、情報化、都市化、農業現代化を基本的に実現し、現代化経済体系を構築する。国家ガバナンス体系およびガバナンス能力の現代化が基本的に実現し、人民の平等な参加、平等な発展の権利が十分に保障され、法による統治が行われる国、法による統治が行われる政府、法による統治が行われる社会が基本的に確立される。文化強国、教育強国、人材強国、スポーツ強国、健康な中国が築かれ、国民の資質と社会文明の程度は新たな高みに達し、国の文化的ソフトパワーは著しく増強する。グリーン生産のライフスタイルが広範に形成され、炭素排出量はピークに達した後、安定の中で低下を示し、生態環境は根本的に好転し、麗しい中国の建設目標は基本的に実現される。対外開放の新たな方式が形成され、国際経済協力と競争への参加における新たな優位性は明らかに増強する。一人当たり平均のGDPは中程度の先進国のレベルに達し、中程度の所得層は顕著に拡大し、基本的な公共サービスは均一化を実現し、都市・農村地域の発展のギャップと住民の生活水準のギャップは明らかに縮小する。平安な中国の建設はさらに高いレベルに達し、国防と軍隊の現代化は基本的に実現される。人々の生活はさらに素晴らしいものとなり、人々の全面的な発展、すべての人々が共に豊かになる目標はさらに明らかな実質的進展を遂げるであろう。
「第14次五カ年」の時期の経済・社会発展の主要目標:経済の発展は新たな成果を収め、改革開放は新たなステップを踏み出し、社会文明のレベルは新たな高みに至り、生態文明建設は新たな進歩を実現し、民生・福祉は新たなレベルに達し、国家ガバナンスの有効性は新たな向上を遂げる。
[DW編集局]