[本文]

国・地域名:
フランス
元記事の言語:
フランス語
公開機関:
国立研究機構(ANR)
元記事公開日:
2021/03/04
抄訳記事公開日:
2021/04/28

オープンサイエンス:ANRは、cOAlitionS が開始した権利の非譲渡戦略の実施を準備

Science ouverte : l’ANR prépare la mise en œuvre de la Stratégie de Non-Cession des Droits initiée par la cOAlition S

本文:

2021年3月4日付国立研究機構(ANR)の標記発表の概要は以下のとおり。

ANRは、パートナーの欧州イニシアチブ、cOAlition S が策定した権利の非譲渡戦略「権利保持戦略」の採用と今後の適用を通じて、発表論文への無料アクセスを支持する方針を追求する。この戦略は、公的資金によってファンディングを受けた研究活動から生じる科学発表論文への完全かつ即時のアクセスを目的とする「プランS」の実施における新しい段階を示すものである。クリエイティブ・コモンズ CC-BY・ライセンスを使用して、禁止措置なしで科学発表論文へのオープンアクセスを可能とすることになる。

● 2022年ANR 行動計画に基づく本戦略の適用

2021年ANR行動計画、ANRの施策ロードマップ、ANRプロジェクト公募の一環で、ファンディングを受けたプロジェクトのコーディネータおよびパートナーは、「デジタル共和国」法第30条の条件に従って、研究・開発・イノベーション・プロジェクトから得られた科学発表論文(全文)のオープンアーカイブでの提出に着手している。さらに、ANRは、cOAlition S のパートナーとして、ANRがファンディングする対象プロジェクトから生じる発表論文に CC-BY ライセンスを使用することを推奨している。

2021年7月に発表が予定されている2022年行動計画以降、この計画に基づいて開始されるすべての公募は、権利の非譲渡戦略の影響下に置かれる。この戦略では、ANRのファンディング対象となったプロジェクトから生じるすべての発表論文(少なくとも発表が認められたバージョン)は、プランSに従って発表された直後に、CC-BY ライセンス又は同等のものと併せて、国のオープンアーカイブ HALに寄託する必要がある。この戦略により、公的資金によるプロジェクトから生じる科学発表論文への完全かつ即時のアクセスへの道が開かれる。

● 欧州のイニシアチブから国レベルでの施策の調整まで

ANRは現在、この戦略の実施を準備しており、その適用方法は2022年行動計画の発表時点で指定される予定である。

[DW編集局+JSTパリ事務所]