[本文]
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- 国・地域名:
- 米国
- 元記事の言語:
- 英語
- 公開機関:
- 国立衛生研究所(NIH)
- 元記事公開日:
- 2021/03/01
- 抄訳記事公開日:
- 2021/05/24
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NIHは生物医学研究における構造的人種差別に立ち向かう
- 本文:
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2021年3月1日付けの国立衛生研究所(NIH)による標記記事の概要は次のとおりである。
NIHはこの一年間COVID-19パンデミックに対処することが第一の任務であったが、この国の健康に関するもう一つの重大な課題である制度的、構造的人種差別の問題を忘れていたわけではない。2020年に起きた様々な事件は米国の過去4世紀に亘り、多くの人々の生活に多大な不利益を与えてきた人種差別という不公平の現実を露呈した。
国の科学機関としてNIHは長年に亘り、科学界における労働力の多様性の向上に尽力してきたが、十分ではなかった。
現状改善のために、NIHはすでにUNITEという新しいイニシアチブで、生物医学研究での構造的人種差別と人種的不平等を終わらせる取り組みを開始した。UNITEイニシアチブの取り組みは、27のNIH機関・センターにまたがる、人種の多様性、平等性、包摂性に情熱を注ぐ5つの専門家委員会による議論を反映している。また、NIH長官諮問委員会(ACD)および多様性に関するACD作業部会や情報提供依頼(RFI)の公示を通じて外部からアドバイスやガイダンスを求めている。RFIは4月9日まで開かれており、RFIへの回答は一般公開される。これらの詳細については、NIHのウェブサイトで見ることができる。
[DW編集局+JSTワシントン事務所]