[本文]
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- 国・地域名:
- フランス
- 元記事の言語:
- フランス語
- 公開機関:
- 高等教育・研究・イノベーション省(MESRI)
- 元記事公開日:
- 2021/05/26
- 抄訳記事公開日:
- 2021/07/14
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次のパンデミックの防止に向けて、 予防、把握、治療に焦点を当てた2件の新規優先研究プログラムを開始
- 本文:
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2021年5月26日付高等教育・研究・イノベーション省(MESRI)の標記発表の概要は以下のとおり。
フレデリック ・ヴィダル MESRI 大臣はこのほど、2件の優先研究プログラム・機器(PEPR)を発表した。これらは2021学年度の初めに開始されるもので、PREZODEプログラム(人獣共通感染症の緊急事態とパンデミック・リスクの防止)で感染症の発生メカニズムを把握し、それらを予測して、MIE(新興感染症)プログラムでこれらの病態に対処するべく治療法とワクチン戦略を策定する。
ヴィダル大臣は、「将来への投資計画」(PIA)の枠組みで、この巨大な課題に対処するためのグローバル戦略を導入することを希望した。PREZODEと MIEの 2 件のプログラムがこの戦略の基盤を形成する。それぞれの位置付けと相互関係により、生態系内の人獣共通感染症リスクの研究から、種の壁を越えた枠組みにおける感染性病原体とその進化能力についての深い知識、ならびにワクチン接種・診断・治療戦略に至るまで、出現の時間的全体にわたって理解することが可能となる。
● PREZODEプログラム
フランス、ドイツ、オランダの約 10 の研究機関が参加し、人獣共通感染症の出現の脅威をより適切に評価、検出、防止するために必要なツールを開発する。
PIAから約3,000万ユーロの予算が充てられる。また、フランス開発庁(AFD)も3,000万ユーロを支援し、人獣共通感染症の発生のリスクが高く、「ワンヘルス」アプローチに関心のある国々を支援する。● MIEプログラム
本プログラムは、人の集団に発生する現象を予測するために、感染症の予防・制御を目的としている。本プログラムは、集団的な研究活動の構造化を強化し、(資源が限られている国々のパートナーはもちろんのこと)すべての研究機関、国立科学研究センター(CNRS)、パスツール研究所、大学、大学病院、患者団体を統括する。予算は8,000万ユーロである。 [DW編集局+JSTパリ事務所]