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- 国・地域名:
- ドイツ
- 元記事の言語:
- ドイツ語
- 公開機関:
- ドイツ連邦経済エネルギー省(BMWi)
- 元記事公開日:
- 2021/06/02
- 抄訳記事公開日:
- 2021/07/26
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連邦政府が水素イノベーションの進捗状況を示すプロジェクト「水素コンパス」を開始
- 本文:
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2021年6月2日付のドイツ連邦経済エネルギー省(BMWi)とドイツ連邦教育研究省(BMBF)による共同の標記発表の概要は以下のとおりである。
BMWiとBMBFは、水素ロードマップ開発の基礎となるプロジェクト「水素コンパス(H2-Kompass)」の開始を共同で宣言した。この目的は水素イノベーションの進捗を示すために幅広い対話プロセスでデータや正確な情報を構造化し、取りまとめることである。障害を取り除き、イノベーションをより速く進めるために、イノベーションの進捗のある分野、および行動が必要な対象を明らかにする。このプロジェクトには、BMWiとBMBFが共同で2年間にわたって420万ユーロを拠出する。
カルリチェクBMBF大臣は次のように述べた。「2045年に気候中立になることがドイツの目標であり、そのために先駆的で革新的な水素技術を開発することに全力を尽くしている。水素ロードマップでは長期的なプロセスをいかに最適に形成できるかを考える予定である。どのような技術的ボトルネックを克服する必要があるのか?どのような生態学的、経済的、社会的な影響を考慮する必要があるのか?プロジェクト水素コンパスでは、これらの質問やその他の質問に対して根拠のある回答をする予定である。
アルトマイヤーBMWi大臣は、次のように述べた。「ドイツの目標は、水素分野におけるドイツの指導的役割を持続的に確保し、拡大することである。研究とイノベーションは、競争力があり気候中立の技術立国ドイツの基礎であり、そのために長期的な水素ロードマップを提供する。ドイツはイノベーションを必要としており、イノベーションを研究室からアプリケーションへと発展させなければならない。このことに重要な貢献をするのが、プロジェクト水素コンパスである。
BMWiとBMBFが共同で助成する2年間のプロジェクト水素コンパスがスタートするが、幅広く参加型のプロセスでは将来の水素経済のあらゆる側面に取り組み、水素ロードマップ作成のためのデータと事実に基づくツールを開発する。イノベーションの進捗と行動の必要性を透明にし、ドイツが競争力ある気候中立な産業のパイオニアとなるようにする水素イノベーションを示す。同プロジェクトは、国家水素戦略活動の一環であり、第7回エネルギー研究プログラムの枠内で、BMBF とBMWiによって助成される。 [DW編集局]