[本文]

国・地域名:
英国
元記事の言語:
英語
公開機関:
ビジネス・エネルギー・産業戦略省(BEIS)
元記事公開日:
2021/07/22
抄訳記事公開日:
2021/09/13

英国を世界的なイノベーション競争の最前線に立たせるための新たな計画

New plans to put UK at front of global innovation race

本文:

2021年7月22日付ビジネス・エネルギー・産業戦略省(BEIS)の標記発表の概要は以下のとおり。

本日発表された新たな「イノベーション戦略」では、英国を世界のイノベーション競争の最前線に立たせるために、民間部門の投資を後押しする新しい計画が設定されている。

今回のイノベーション戦略は、成長計画の重要な柱として、イノベーションを、より良い復興のための中心に据えるという政府の長期ビジョンである。これは、英国全体で民間部門による研究開発投資を促進し、すべての企業が確信を持ってイノベーションを実施できるよう、適切な環境の創出を目的としている。

英国は、研究開発への年間公共投資額を記録的な220億ポンドに増やす約束をしている。しかし、民間部門も、研究開発への支出を増やす上でも重要な役割を果たす。それは、英国の将来の繁栄に不可欠な部分であり、気候変動への取り組みや生産性の向上から、英国全体での機会の向上やパンデミックからの企業支援まで、国内の主要な優先課題を達成する上で鍵となるものである。

この目標達成に向けて、政府は「イノベーション・ミッション」を指定して、英国が直面し今後数年間に民間部門と共に取り組もうとしている問題について、明確な方向性、緊急性、進捗を設定する。これらは、新設の国家科学技術会議(the National Science and Technology Council)によって決定され、科学技術戦略局によって支援される。

政府はまた、クリーン技術、ロボット技術、ゲノミクス、人工知能(AI)など、英国が世界的な競争優位性と産業力を有する既存の研究開発力の強みを基に、優先的に取り組むべき7つの戦略的技術についても概要を示している。戦略的技術とは、(1) 先端材料・製造技術、(2) AI・デジタル・高度コンピューティング、(3) バイオインフォマティクス・ゲノミクス、(4) エンジニアリング生物学、(5) エレクトロニクス・フォトニクス・量子、(6) エネルギー・環境技術、(7) ロボット技術・スマートマシン、の7技術である。

イノベーション戦略を通じて、政府は次のことを実施する。

・研究開発への年間公共投資を記録的な220億ポンドに増やす。
・先見的かつ支援的な政府調達を保証し、革新的な新製品やサービスの市場化へのルートを提供する。
・英国がイノベーションから最高の価値を引き出すために適切な場所であるための、規制のあり方に取り組む。
・規制領域審議会に、規制を通じてイノベーションを支援する最善の方法の検討を委任する。これには、あらゆるセクターのイノベーションに広く適用可能な、規制に関する一連の高レベルの指針があるかどうかの確認も含まれる。
・潜在能力の高い個人のビザ・ルートとスケールアップビザ・ルートを新規導入し、イノベーター・ルートを活性化して、高度なスキルを備えた世界的に活躍するイノベーション人材を引き寄せて保持する。
・あらゆる形態の研究、開発、イノベーションを実施している英国の組織の状況を評価するために、独立したレビューを実施する。
・今後12か月以内に、Innovate UKと英国ビジネス銀行の間にオンラインのファイナンス・イノベーション・ハブを展開することにより、イノベーション企業にとっての煩雑さを軽減する。
・研究者向けの知的財産権(IP)教育プログラムを拡大し、国際IPサービスを開始して、革新的な企業と研究者が自信を持って海外に協力、輸出、投資する能力を強化する。
・「第4次産業革命の標準」に関する新しい行動計画を発表し、イノベーションの振興を可能にする標準化を推進する。
・英国のライフサイエンス企業が直面している成長段階の資金不足を解消するため、英国ビジネス銀行のライフサイエンス投資プログラムを通じて2億ポンドを投資する。
・「成長支援」(企業のパフォーマンス、強靭性、長期的な成長を促進する経営)を通じて、中小企業の3万人の上級管理職を支援する。

[DW編集局]