[本文]
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- 国・地域名:
- フランス
- 元記事の言語:
- フランス語
- 公開機関:
- 国立情報科学・自動化研究所(INRIA)
- 元記事公開日:
- 2021/07/26
- 抄訳記事公開日:
- 2021/09/21
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「セキュリティ・国防ミッション」の初年度の活動の総括
Mission Sécurité-Défense : premier bilan avec Frédérique Segond
- 本文:
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2021年7月26日付国立情報科学・自動化研究所(INRIA)の標記発表の概要は以下のとおり。
2020年の初めに、INRIAは2019~2023年目標・履行契約の「公共政策の支援」目標に応えて、セキュリティ・国防ミッションを創設した。ほぼ1年後の今、ミッション・ディレクターであるフレデリック・セゴンド(Frédérique Segond)による総括が行われた。現在、サイバーセキュリティおよびインテリジェンスに焦点を当てているこのミッションでは、当研究所の現在および将来のパートナーのニーズを満たす技術の開発に取り組んでいる。
● セキュリティ・国防ミッションの目的
本ミッションは2020年に創設され、2019~2023年目標・履行契約の4つの戦略軸の1つである公共政策への支援、特に安全保障の機能を担当する省庁である、軍事省、内務省へのの支援として展開された。そのため、INRIAの分析部隊と専門家部隊を統合し、公共パートナーのニーズをより適切に満たすようにし、パートナーのニーズを捉えるためのパートナーシップを構築した。
● パートナーとの連携
特に国家情報システムセキュリティ庁(ANSSI)、軍備装備総局(DGA)、Naval Group社とは、2019年に人工知能(AI)の共同研究所を設立する契約を締結しており、産業的・制度的な特定パートナーシップがミッションの創設前から存在していた。
国防イノベーション庁(AID)とのパートナーシップも進行中であり、例えば、人物の検出と追跡、ネットワーク内への侵入チェーンの検出、さらには(とりわけ、速度を向上させるために)ニューラルネットワークのサイズの縮小など、AIに関する多くの研究を実施している。これらの研究により、最先端の技術創出と、概念実証デモンストレータの開発が可能になる。これらは、DGA専門家の特定ニーズを対象とする、短期間の専門能力プログラムに追加される。ミッションは、すべてのプロジェクトが、要求に対してより論理的に対応し、施策の効果をより明確に把握できるように構成されている。
まずはサイバーセキュリティとインテリジェンスに焦点を当てると、我々の存在意義は明らかで、現在および将来のパートナーのニーズを満たす技術に取り組むことである。ニーズの把握は複雑である、なぜなら運用と戦略が常に密接に接触しているとは限らず、現場のニーズが常にメーカーによってカバーされているとは限らないためである。パートナーは自らのニーズを定義し、我々はそのニーズに応える形でプロジェクトを育成する。我々の意図するところは、聞き取りと技術開発の好循環を形成することで、運用の専門家を満足させつつ、将来の研究の指針とすることである。
● ターゲットを絞った応用研究の例
軍事情報部門とのパートナーシップの一環として、ロカンクールにあるINRIAの本部にシミュレーション・実験センターを設立した。これにより、科学者と産業界の人々は、この専門領域のニーズを満たすことができる技術とさらに長期的な研究を共同で想定するために、プラットフォームを介して共同でゲーム形式の「事例研究」をすることができる。この研究は、特別に書かれたシナリオを中心に展開する。つまり特定のタイプの紛争を抱え、特定の政府や軍隊をもつる架空の国というシナリオである。「研究者」は、そこに存在する軍隊の政治的・軍事的状況を説明する情報を利用することができる。
[DW編集局+JSTパリ事務所]