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- 国・地域名:
- ノルウェー
- 元記事の言語:
- 英語
- 公開機関:
- ノルウェー研究会議
- 元記事公開日:
- 2014/07/03
- 抄訳記事公開日:
- 2014/08/12
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基礎研究費の獲得に必要な最低要件
- 本文:
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ノルウェー研究会議の2014年7月3日付けのニュースで、標記の記事が掲載されている。以下にその概要をまとめる。
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ノルウェー研究会議は、公的基礎研究費の受給にあたり研究機関が満たすべき最低要件を拡大した。
現在、研究会議から公的基礎研究費を受給している研究機関は52機関で、この他にも資金援助を要請している機関がいくつかある。現在まで新たに5機関がこの助成金スキームの適用を申請しているが、すでに公的基礎研究費を受給している機関も評価の対象となる。
研究機関に資金を提供する際の8つの主要条件の拡大にあたり、研究会議は特に、基礎研究費受給機関の規模、要求される学術刊行物数、および受託研究による機関収入の割合などに関する数値基準を定めた。
要件のうちの4つは、研究機関の活動に直接関係するものである。数値基準は、すべての研究機関が毎年報告する主要数値をもとに定められた。
今回、新たな最低要件として以下が定められた。
・その機関の研究開発総収入に占める、国内外からの受託研究による収入が最低25%であること。
・研究者1人あたりの年間論文発表ポイントを基準に集計した科学論文発行数が、その機関の研究領域の平均値の少なくとも3分の1であること。
・研究機関は、少なくとも年20人相当の研究者を雇用していること。
・研究会議やEUなどの資金源から得る収入がその機関の研究開発総収入に占める割合の、最低10%であること。
研究機関は、これらの数値基準を満たすだけでなく、一般的な研究方針基準に照らした評価を受けることになる。研究会議は、この評価をもとに、その研究機関を基礎研究費助成スキームの対象とするか否かを決定する。
[JSTパリ事務所]