「中国科学技術人材発展報告2020」が発表され、李普科学技術部人材センター主任が発表会を主宰した。

「中国科学技術人材発展報告」は、科学技術部が編集・作成を組織した特別テーマの政府刊行物で、2014年以来２年ごとに発行されており、中国の科学技術人材発展状況を継続して総括・整理を行い、詳細なデータと資料を用いて、中国科学技術人材業務の改革・発展の状況を全面的に反映しており、科学技術人材の研究管理業務に携わる担当者や広範な科学技術人材にとって、関心の高い出版物となっている。

「中国科学技術人材発展報告2020」（以下「報告」）は、中国科学技術人材育成の全体的状況、科学技術人材チームの構築、科学技術人材の政策、科学技術人材イノベーション文化の構築、科学技術人材の管理とサービス、科学技術人材の経済・社会発展への貢献、地方の科学技術人材の育成等の面から、「第13次五カ年計画」以降の中国科学技術人材業務の進展と成果を反映している。

「報告」では、「第13次五カ年計画」期間、中国の研究開発要員のフルタイム換算値が急速に増加し、年平均成長率が7%を超え、2016年の387万8,000人から2020年の509万2,000人に増加し、数年間連続して世界第1位の座を維持している。同時に、科学技術人材の教育水準が引き続き向上し、さらに多くの青年科学技術人材が科学研究の主力となり、研究開発要員に占める基礎研究要員の比率が引き続き増加し、人材チームの構造・配置がいっそう最適化されている。科学技術人材育成のための体制とメカニズムがさらに整備され、人材育成の政策的環境が著しく改善されている。

また、「第13次五カ年計画」期間中に、広範な科学技術人材は「４つの側面」（世界の科学技術の最前線に立ち向かい、経済の主戦場に立ち向かい、国の重大なニーズに立ち向かい、人民の生命と健康に立ち向かう）に焦点をあて、経済社会の質の高い発展を推進するために重要な貢献をしてきた。第一に、科学研究を強化し、エピデミック予防・制御をサポートし、科学技術要員による企業への奉仕行動を展開し、仕事と生産の再開に助力した。第二に、科学研究院（所）と総合大学、単科大学、高等専門学校が企業に向けた科学技術サービスを強化するのを支援した。第三に、科学技術要員を組織・動員して「貧困者救済のための科学技術活動」を展開したと指摘した。

さらに、新たな情勢と新たな要求に直面して、「第14次五カ年」計画の科学技術人材業務は、科学技術の高水準の自立自強の実現に焦点をあて、国内外の二種類の人材資源を統一的に調整し、新しい時代の社会主義現代化建設が必要とする科学技術人材チームの構築を目標とし、構造を最適化と質の向上をメインラインとし、発見、養成、使用、評価、激励連鎖を統合的に展開することを核心とし、科学技術人材体制とメカニズムの改革を深め、国際的競争力を有する科学技術人材の優位性を構築し、イノベーション型国家の先頭に立ち、人材強国・科学技術強国を建設するためにしっかりとした人材支援を提供する必要があると指摘している。

[DW編集局]