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- 国・地域名:
- 英国
- 元記事の言語:
- 英語
- 公開機関:
- 英国研究・イノベーション機構
- 元記事公開日:
- 2021/09/01
- 抄訳記事公開日:
- 2021/10/13
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英国が世界最大のロボット望遠鏡の建設を支援
- 本文:
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2021年9月1日付英国研究・イノベーション機構(UKRI)の標記発表の概要は以下のとおり。
科学技術施設会議(STFC)からの400万ポンドのファンディングにより、世界最大のロボット望遠鏡への英国の貢献が開始される。
2,400万ポンドの直径4メートルの望遠鏡は、以前の記録を保持している望遠鏡よりも4倍感度が高く、10倍高速になる。この完全ロボット化された望遠鏡は、爆発し急速に衰退していく天文学的事象に迅速に対応し、世界中の天文学者に宇宙を理解するための新しい機会を提供する。
● 国際的取り組み
新型ロボット望遠鏡(NRT)は、次の組織が主導する国際コンソーシアムによって建設される。
・英国のリバプール・ジョン・ムーア大学(LJMU)
・スペインのオビエド大学
・カナリア諸島天体物理学研究所(IAC)● STFCによるファンディング
UKRI傘下のSTFCによるファンディングは、特に次に示す4年間の建設段階を支援する。
・研究計画
・管理
・システムエンジニアリング400万ポンドは、望遠鏡エンクロージャである「クラムシェル」の建設も支援する。これは、望遠鏡を異常気象から保護し、ターゲットに向けて高速回転を可能にするように設計されたエンクロージャである。
NRTはリモートで操作され、科学者はWebを介してリクエストを送り、データを受信する。望遠鏡自体が観測対象を選んでそれを観察する。このロボットシステムの中心には、洗練されたアルゴリズムがある。STFCは、この目の裏側の脳である高度なアルゴリズムを開発する研究に資金を提供する。
● 高速かつ効率的
このより大きな望遠鏡は、カナリア諸島のラパルマ島に、兄弟施設であるリバプール望遠鏡(LT)と併せて建設される。両方ともLJMUによって実行される。
NRTは、LTの高度な成功レガシーに基づいて構築され、LTの4倍の感度を提供する18個の六角形セグメントで構成される4メートルのプライマリミラーを備える。
NRTはまた、宇宙ベースの望遠鏡や探査望遠鏡からのトランジェント・トリガーに30秒以内に応答し、爆発後の最初の数秒間の進化をキャプチャする。
[DW編集局]