2021年9月17日付首相官邸の標記発表の概要は以下のとおり。

政府はこのほど、フランスにおける廃棄物のリサイクルを加速・強化するため、フランス復興計画の「循環経済」にすでに投入されている2億ユーロに加えて、2021～2027年の期間に3億7,000万ユーロの追加公的資金を投入すると発表した。

3億7,000万ユーロの予算措置は、リサイクルを最適化し、材料を再活用するための、効率的で競争力のあるリサイクル業界の育成を目的としている。

この3億7000万ユーロは、環境・省エネルギー機構（ADEME）がちょうど開始した新規公募の採択プロジェクトに支給される。2011年以降、ADEMEはすでに95のリサイクル・プロジェクトに対して1億6,000万ユーロの助成金を提供している。

● この取り組みは次の5大セクターに焦点を当てている。

・プラスチック
・複合材料
・繊維
・戦略的金属
・紙と段ボール

● 支援の対象となるプロジェクトの種類

・研究開発、5つの戦略材料すべてに対して、より効率的なリサイクル・ソリューションの開発。
・人材育成と能力開発
・産業展開、特に産業用バッテリー・リサイクルユニットの展開と、リサイクルされた原材料を新しい生産サイクルに再投入するための産業ツールの適用。

● この支援は、リサイクル・バリューチェーンのすべての段階を対象とする

・製品設計
よりリサイクルしやすい製品を市場に出すことにより、より良質、より安価なリサイクル原料を生産できる。
・廃棄物の収集、選別、解体
これらの段階は、廃棄物処理チェーンのさらに下流に位置し、廃棄物新しい原材料に変換する製造業者に対して、廃棄物を入手するコストの削減を可能にする。
・リサイクル用原材料の準備
コストや品質の面で、それらを使用する産業部門のニーズを満たすことができるようにする。
・上記でリサイクルされた原材料の新製品への組み込み、生産ツールへの適合

[DW編集局+JSTパリ事務所]