[本文]

国・地域名:
ドイツ
元記事の言語:
ドイツ語
公開機関:
ドイツ連邦教育研究省(BMBF)
元記事公開日:
2021/11/18
抄訳記事公開日:
2022/02/08

ドイツ未来賞2021:BioNTech社の革新的なワクチン開発

BioNTech für bahnbrechende Impfstoffentwicklung ausgezeichnet

本文:

2021年11月18日付ドイツ連邦教育研究省(BMBF)による標記報道発表の概要は以下のとおりである。
2021年11月17日、フランク・ヴァルター・シュタインマイヤー連邦大統領によって「ドイツ未来賞(Deutscher Zukunftspreis)」がベルリンで授与された。今年度は、マインツのバイオテクノロジー企業であるBioNTech社が、COVID-19に対するmRNAワクチンの研究・開発・製造の功績で表彰された。
カルリチェクBMBF大臣は、受賞者を祝福し、BioNTech社がパンデミック中に成し遂げたことが、いかに画期的で感動を与えるものであるかを強調した。さらに同大臣は、受賞式後に次のように述べた。「スタートアップ企業は、イノベーション立国であるドイツのいわゆる光輝く先駆者である。シャヒン教授(Prof.Sahin)、テレサ博士(Dr.Türeci)、フーバー教授(Prof.Huber)、カリコ教授(Prof.Kariko)が率いるチームの、COVID-19ワクチンの開発における先駆的な研究成果に対して、ドイツ未来賞が授与されたことを大変うれしく思う」。
研究者は世界中の命を救った:
同大臣は、次のように述べた。「安全で効果的なワクチンの開発により、BioNTech社の研究者は、世界中の何百万人もの人々の命を救い、深刻な病気から人々を守ったと言われている。BioNTech社は、1年以内に、COVID-19パンデミックとの戦いにおいて重要なマイルストーンを打ち立てた。長年のBMBFの研究助成が、この成功に貢献できたことを誇りに思っている」。
未来賞は、ドイツの最も重要なイノベーション賞である:
25万ユーロの賞金が与えられる「ドイツ未来賞、技術とイノベーションに関する連邦大統領賞は、毎年授与され、ドイツで最も重要なイノベーション賞と考えられている。
この賞により、価値創造、雇用、社会的課題の克服に貢献する優れた技術、工学、自然科学、ソフトウェアベースまたはアルゴリズムベースのイノベーションの価値を、1997年以来評価してきた。
BMBFは代表として理事会に出席し、提案権のある19の機関の1つとして、毎年、賞の候補を提案している。多段階にわたる科学と産業界の専門委員による選考プロセスにより、まず3件の候補を選出し、次に勝利チームとプロジェクトを選定する。
背景:
BioNTech社が、米国の製薬会社ファイザー(Pfizer)と共に開発したCOVID-19ワクチンは、2020年12月にEUでCOVID-19に対する最初のワクチンとして承認された。適切なワクチンが広く入手可能になったとしても、健康上の理由から、すべての人が予防接種を受けることができるというわけではない。従ってBMBFは、連邦保健省(BMG)とも協力して、パンデミックの当初から約2億5,000万ユーロの資金で、治療薬の開発を支援しており、COVID-19パンデミックとの戦いに、さらなる大きな貢献をしている。

[DW編集局]