[本文]

国・地域名:
中国
元記事の言語:
中国語
公開機関:
人民網
元記事公開日:
2022/01/17
抄訳記事公開日:
2022/03/23

中国・科学技術イノベーションの基礎強化を

夯实科技创新的根基(创新谈)

本文:

現在、科学技術イノベーションは国際戦略ゲームの主戦場となっており、科学技術の圧倒的高点をめぐる競争は空前の激しさとなっている。強大な基礎研究は中国の科学技術自立自強実現の根幹であり、そのレベルと実力は科学技術イノベーションの内実と後に備える力に影響を与え、また経済・社会の質の高い発展にも関係している。

新たに改訂された「中華人民共和国科学技術進歩法」(以下科学技術進歩法と略)が新年早々に正式に施行された。中国の科学技術分野における「基本法」として、科学技術の健全な発展を保障、促進し、科学技術イノベーションを推進する上での科学技術進歩法の意義は言をまたない。改訂後の本法律は、「基礎研究の」章節が追加され、かつ「総則」の後の「第二章節」という重要な位置に置かれており、中国の基礎研究に対する高度の重視を十分に見て取ることができる。

基礎研究は科学技術イノベーションの源である。自然の神秘の探求、人類の認知の境界拡大を除いて、基礎研究はまた「首を絞める」難題を解く重要なスイッチでもある。基礎的認知が明瞭でなく、原理・メカニズムが明確でなければ、独創的、革命的、転覆性の重要な核心的技術を生み出すことは極めて困難である。我が国の「人工太陽」を例に取ると、摂氏1.2億度で101秒「燃焼」、摂氏1.6億度で20秒「燃焼」の世界記録を達成したのは、核物理学の法則に対するより深いレベルの理解が源となった。

基礎研究を強化するには、自由な探求を奨励のみならず、目標に向けて導くことを強化しなければならない。科学技術イノベーションの法則性に対する人類の認知にはゴールがなく、基礎研究の一番重要な機能は新しい知識、新しい発見、新しい原理を提供することで、必ず長期的な見通しに注意を向け、規律を尊重し、科学技術研究者の好奇心を大事にし、彼らの自由な探求を奨励しなければならない。

基礎研究の強化は、学科配置の最適化に時間と労力をかける必要がある。基礎研究の成果の移転、転化には極めて大きな不確実性がある。従って、人気のない学科、基礎学科および学際的学科に対する長期の安定した支援を増やし、土台を大きく、厚くする努力をしなければならない。

基礎研究を強化するには、良好な科学技術研究の生態を創り出すことが極めて重要なこととなる。基礎研究は、周期が長い、難度が大きい、不確実性が大きい等の特色を有しており、一挙に成就することはできず、重要な核心的技術問題も長期の堅塁攻略が必要である。主要領域への資金投入を増やし、多元化の拡大を行い、資金投入を持続的に、安定して大きくすると同時に、さらに基礎研究の法則と特色に合致する科学評価メカニズムをできるだけ速やかに確立する。また学術的貢献とイノベーションの価値を核心とした評価の方向ガイドを強化し、失敗に対して寛大になり、探究を奨励し、さらに多くの科学研究者が腰掛に腰を下ろし、「人のいない土地」に大胆に入るようにさせなければならない。

[DW編集局]