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- 国・地域名:
- フランス
- 元記事の言語:
- フランス語
- 公開機関:
- 高等教育・研究・イノベーション省(MESRI)
- 元記事公開日:
- 2022/02/23
- 抄訳記事公開日:
- 2022/04/25
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「深海底」目標の閣僚運営委を設置
- 本文:
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2022年2月23日付、高等教育・研究・イノベーション省(MESRI)の標記発表の概要は以下のとおり。
フランス海洋省と高等教育・研究・イノベーション省(MESRI)などは、「France 2030」計画に盛り込まれた「深海底」目標のための閣僚運営委員会を設置した。関係各省庁の代表者や海洋研究機関の専門家などで構成し、産業界や科学界、海洋研究界の高度な知見にもとづいて活動する。
気候変動の影響下での深層水循環の変化、海底火山活動、海洋保護区の良好な生態学的状態の監視といった、海洋探査にはデータを収集するために不可欠である。同時に海洋やその資源を保護して活用する政策にも知見が求められる。このことからマクロン大統領は、「深海底」を「France 2030」の目標の一つとし、政府はこれに3億ユーロの投資を割り当てている。
One Ocean サミットでフランスは、主要な海底探査ミッションの目標を改めて喚起し、これらのミッションが、海底に関する知識を獲得し、それらを保護するだけでなく、この探査の技術的限界を克服するためにも不可欠であるとの立場を示している。海洋の平均深度は3,500メートル以上あり、その深度では気圧は大気圧の350倍であり、気温はわずか数度で真っ暗であり、海洋探査は、科学的にも技術的にも困難が伴うが、アンニック・ジラルダン海洋大臣は、「『France 2030』計画はエンジニアや専門家、理系科学者の協調を深めさせ、革新的技術や深海を目指す新たな技術を生み出してくれる。『France 2030』計画のもとで、われわれフランス人は海とともに生きられるのだ」などと話した。
[DW編集局+JSTパリ事務所]