2022年2月4日付、米国立科学財団（NSF）による標記記事の概要は次のとおりである。

人間の行動と社会に関するデータ集約型の科学研究は、自然災害に対するコミュニティの回復力を向上させ、サプライチェーンの混乱を回避し、感染症の発生を正確に予測することに役立つ。しかし、多くの分野の研究者は、互換性のないデータ標準、情報の欠落やエラーの多い情報、大規模なデータセットの管理における技術的な困難などの障害に直面している。

米国立科学財団（NSF）は、幅広い課題に取り組み、機会を生み出すことを支援するために、あらゆる科学分野の研究者が重要な情報にアクセスして、収集、保存、保護するのに役立つ新しいデータ・プラットフォームの開発に3,800万ドルを助成する。これは再現性があり、堅牢で、透明性のある21世紀の社会科学研究のための国家資源である。このイニシアティブにより、人間の行動、社会、経済に関する複雑な科学データを活用する分野での変革的研究が可能になる。

ミシガン大学社会研究所は、新しいデータアーカイブの構築を監督し、ソフトウェア研究者のデータへのアクセス、整理、分析、提供を可能にする。このプロジェクトでは、様々な種類のデータを使用した研究を可能にする、新しいアクセスモード、機密保護、方法論、ツールの緊急な必要性に取り組む。人を中心としたデータ集約型の研究を行う米国の科学者は、データアーカイブに安全にアクセスして貢献することができるようになる。

[DW編集局+JSTワシントン事務所]