2022年2月17日付、国家科学技術会議（NSTC）による標記記事の概要は以下のとおりである。

COVID-19および将来の公衆衛生上の脅威に対するデータ主導の対応確保に関する大統領令13994は、将来の生物学的脅威を効果的に予防、検出、対応するために、公衆衛生インフラの改善を求めている。本大統領令第4条では、大統領府科学技術政策局（OSTP）に対して、米国における公衆衛生データと分析におけるイノベーションを促進するための計画を策定するよう命じている。OSTPは、データイノベーションを促進し、疫学的モデリングと予測が、重大な生物学的脅威に対する備えと対応の支援を目的とするデータイノベーション計画を策定するために、国家科学技術会議（NSTC）の迅速行動委員会（Fast Track Action Committee）を設置した。

本計画の政策提言は、「国立エピデミック予測・アウトブレイク分析センター（National Center for Epidemic Forecasting and Outbreak Analytics）」の新設指針を示し、多様なセクターのデータソース提供者と利用者を支援する。本計画は、データの入力と取得、データの管理、データの利用と分析、そして解釈と伝達を含むデータの出力の4要素で構成される、データライフサイクルフレームワークに基づいて構成されている。

また、本計画で概説したデータのライフサイクルの全段階にまたがる、疫学的モデリングと予測における公衆衛生データの有用性を高めるために必要な、以下の4つの主要テーマを特定している。

▽人材育成と即応態勢を可能にする
▽重要なインフラの構築
▽パートナーシップの構築
▽継続的なイノベーションの支援

[DW編集局+JSTワシントン事務所]