[本文]

国・地域名:
中国
元記事の言語:
中国語
公開機関:
新華通信社
元記事公開日:
2022/03/24
抄訳記事公開日:
2022/05/12

「水素エネルギー産業発展中長期計画(2021~2035年)」を策定

推进氢能产业高质量发展——聚焦《氢能产业发展中长期规划(2021-2035年)》

本文:

「水素エネルギー産業発展中長期計画(2021~2035年)」が3月23日に公表された。
中国は水素エネルギー産業をどのように発展させるのか。水素エネルギー産業の発展は「ダブルカーボン」(カーボンピークアウトとカーボンニュートラル)目標の実現にとってどのような意義を持つのか。水素エネルギー産業の発展をどのように規制し、リードするのか。
中国国家発展改革委員会が3月23日に行った記者会見において、国家発展改革委員会および国家エネルギー局の責任者がこれらの質問について回答した。

同計画は、水素エネルギーと水素エネルギー産業の戦略的位置づけに関して、水素エネルギーは将来のエネルギー体系の重要な構成部分、エネルギー使用端末のグリーンおよび低炭素転換実現のための重要なキャリアであり、水素エネルギー産業は戦略的新興産業および将来の産業の重点的な発展方向であると明確にした。

同計画は、2025年までに、中国は、まず工業副産物の水素と再生可能エネルギーにより、製造した水素を現地において利用することをベースとした水素エネルギー供給体系を確立する。燃料電池車両の保有台数は約5万台で、多くの水素ステーションを配置・建設する。再生可能エネルギーにより製造した水素の量は10万トン~20万トン/年に達し、新たな水素エネルギー消費の重要な一部となり、100万トン~200万トン/年の二酸化炭素排出量削減を実現する。

また、同計画は2030年までに、比較的完備した水素エネルギー産業技術イノベーション体系およびクリーンエネルギー水素製造・供給体系を形成する。2035年までに、水素エネルギー産業体系が形成され、輸送・エネルギー貯蔵・産業等の分野をカバーする多様な水素エネルギー応用エコロジーが構築され、最終エネルギー消費に占める再生可能エネルギーにより製造した水素の割合は大幅に増加すると明確に指摘している。

同計画は、資源賦存の特色と産業の配置を結びつけて、地域の状況に合わせて水素製造の技術路線を選択し、クリーンで、低炭素、低コストの多様な水素製造システムの構築を徐々に推進すべきであると指摘した。

王翔国家発展改革委員会ハイテク司副司長の発言以下の通り。
本計画は、イノベーションを産業発展の中核に置き、水素エネルギーの製造、貯蔵、輸送、応用の全チェーンに焦点を当て、重要な核心技術でブレークスルーをもたらし、装備の自主制御能力を向上させ、産業チェーンとイノベーションチェーンの深い融合と発展を促進する。計画のリードと政策のインセンティブの役割を積極的に果たし、水素エネルギーの供給能力、産業基盤、市場空間を総合的に考慮し、技術イノベーションのレベルと適合させ、水素エネルギー技術のイノベーションと産業応用の実証について、秩序をもち展開する。

[DW編集局]