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- 国・地域名:
- 韓国
- 元記事の言語:
- 韓国語
- 公開機関:
- 科学技術政策研究院(STEPI)
- 元記事公開日:
- 2022/05/09
- 抄訳記事公開日:
- 2022/05/31
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STEPI、さらなる飛躍のための科学技術イノベーション政策の新たな道を模索
- 本文:
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(2022年5月9日付、科学技術政策研究院(STEPI)の標記記事の概要は以下のとおり)
韓国科学技術政策研究院(STEPI)は5月4日、開院35周年記念「2022年STEPIグローバルシンポジウム」をオンライン・オフラインで同時開催した。同シンポジウムは「さらなる飛躍のために:科学技術イノベーション政策の新たな方向性と挑戦課題」というテーマで行われ、科学技術イノベーション政策転換の方向性が提示された。また、政策実施段階で考慮すべき重要問題について、韓国内外の専門家が対応方案を模索した。
まず、ムン・ミオク科学技術政策研究院長が開会のあいさつを行った。同院長は新たな方向性と国家戦略性を備えたイノベーションシステムを設計するための議論が重要であることを強調し、「今回のシンポジウムを通じて国家イノベーションを先導できる政策領域別課題が発掘されることを期待する」と述べた。
祝辞の中で、イム・ヘスク科学技術情報通信部長官は「科学技術を中心に多様な分野を融合し、専門家と国民がともに問題を解決していく科学技術政策方針の大転換が必要な時期に来ている」と述べた。イ・ウォンウク国会科学技術情報放送通信委員会委員長は、「科学技術イノベーションの転換を実現するための事例を共有し、韓国科学技術政策のさらなる飛躍のために議論する場となることを期待する」と述べた。キム・ハンジョン国会委員(共に民主党)は、「米国主導の一極体制から米中覇権競争時代に転換してきており、情報通信技術や先端技術の競争力が国家の運命を左右する時代を迎えている」と述べた。
最後に、ジョン・ヘグ経済人文社会研究会理事長は、歓迎のあいさつで「グローバルなレベルで科学技術政策が変化し、技術イノベーションが起きている。これらの情報が共有されるとともに、韓国科学技術政策が模索すべき対案について議論されることを望む。また、今日の議論が新政府の科学技術政策樹立に役立つことを望む」と述べた。
シンポジウムの最初のセッションでは、アラン・パニックOECD専任政策分析官が「知的リーダーシップを確保する韓国の今後の方向性」というテーマで韓国の国家イノベーションシステムの現況について説明した。同分析官は、「政府の支援と公共部門のイノベーションにより、韓国はデジタル経済リーダーとしての地位を占める」ことができるだろうと述べたが、今後政府と産業界で経済生産性を高めるためのR&D投資戦略が重要であることも指摘した。
二つめのセッションでは、英国ケンブリッジ大学人工知能研究センター長ハン・ナムシク教授が「治療剤研究のためのオープンイノベーションバイオ生態系」というテーマでAI技術を活用した新薬開発過程を紹介した。同教授は、学界と産業界の協力によりAI技術を活用したCOVID19治療剤開発成功事例を紹介し、今やAI技術が国家の安全と安全保障に大きな影響を及ぼし得ることを強調した。
[DW編集局]